表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
338/459

第331話 大人の時間

 シャロとミューラはレイアの住んでいるマンション、エリスはフィオナの住むマンション、リーザロッテはシエラの住むマンションにそれぞれ泊まる事になったが、残ったルーグ、ライオル、ゼルア、ドラグ、ロウキの五人はイゴールのいる場所で泊まっているがイゴールは夜の時間になって制服姿になり建物の中のカウンターの所に立つ。


「イゴール殿、何をしているんだ?」


「夜の仕事ですよ、私夜に店を開いて仕事をしてるんですよ」


 ルーグの問いに店の準備をしながらイゴールは答える。


「仕事をしているのか、どんな仕事なんだ」


「ここは夜の店が多いですからね、その夜の店の仕事終わりに来る人達がいましてね私の店で仕事の疲れを癒す一時でも与えられればと思って一種のバーみたいなものを開いてバーテンダーをしていますね」


「徳さ~ん!! 今日も来たわよ~!!」


 会話をしていると店の扉が開き客が数人入って来る。

 見た感じオネエと言われている人達である。


「いらっしゃいませ、いつも通りあなた方が一番乗りですね」


「当然よ、徳さんの一番酒は私が貰うんだから」


「あら? 今日はもう一人イケメンがいるわ」


「その人誰?」


「私の知人ですね、こっちに来る事があったんでここに泊めているんですよ」


「ん? 何か騒がしいな、どうした?」


 騒がしい事に気づいたのかライオル達も姿を見せると店来たお客さん達は興奮していた。


「え!? 何!? イケメンがいっぱい!!」


「ん? 何だ?」


「あら、若いイケメンも良いけど、こっちのおじ様達も中々の渋いイケメン」


 オネエ達はライオル達にも近づく。


「うお!? 何だこいつら!?」


「むう、これは」


「何だかとんでもない状況に巻き込まれたようじゃの」


「徳さん、この人達も知り合いなの?」


「ええ、明日には帰りますがね」


「え? じゃあ今日だけなの!? このイケメン達がいるの」


「ええ、そうなりますね」


「大変、こうしちゃいられないわ」


 するとオネエの一人がスマホを取り出し電話をする。


「あ、ちょっと良いかしら? 仕事が終わったら徳さんの店に大至急来た方が良いわよ、今物凄いイケメン達がいるから、しかも明日には帰っちゃうから今日限りの限定よ、ええ、今もいるわよだから急いだ方が良いわよ、他の所にも連絡しておいた方が良いわよ、ええ、じゃあ、待ってるわ」


「もしかして、他の方達も呼んだのですか?」


「ええ、そうよ、ここら一帯の夜の店はライバルでもあり仲間でもあるからね、あたし達だけでお楽しみなんてしないわよ」


「これは大変な事になりましたね、皆さん今日はまだまだ私に付き合ってもらって良いですか?」


「何が始まるんだ?」


 オネエがスマホで電話をしてから少し経つとドアが開く。


「ちょっと、本当にイケメン達がいるわ!!」


「きゃー!! 素敵!!」


 店にたくさんのオネエとキャバ嬢と思われる人達が来たのだった。


 


読んでいただきありがとうございます。

同時に投稿している作品「スキルホルダーの少女達」もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ