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第306話 さあ、冒険に出よう

「彩音行け!!」


「了解!!」


 クマのモンスターに彩音は、剣で切り付けて倒す。

 すると音楽が鳴る。


「やったー、レベルアップ」


「彩音ちゃん、レベルアップしたんだね」


「これでまたパーティーが強くなりましたね」


 今真央達は、ゲームをしている。

 この前のクリスマスで真央は、ゲーム機をもらい数本のソフトの中でキャラを作りモンスターを倒しながら育成していくゲームで真理亜達と一緒にチームプレイをしている。

 現在真央達の職業とレベルは・・・


 彩音  職業 戦士   レベル46


 沙月  職業 魔導士  レベル43


 唯   職業 僧侶   レベル42


 真理亜 職業 精霊使い レベル39


 真央  職業 魔物使い レベル38

 

 と言った感じである。


「だいぶレベルが上がったな、そろそろボス部屋に行くか?」


「ここら辺のステージのボスってどんなのだっけ?」


「えーと、確か巨大な鳥のモンスターでしたね、空からの奇襲攻撃と強烈な突風を出しますね」


「よし、早速ボス戦に行こー」


「待て」


 ボス戦に行こうとしたが真央が止めに入る。


「そこのボスは、どれくらいのレベルがあれば勝てるんだ?」


「確か、推奨レベル45だった気がするな」


「なら、レベルをもう少し上げる必要がある、そうだな僕と真理亜のレベルが42くらいまで上げた方が良い」


「確かに皆レベル40超えてるけど私と真央ちゃんは、まだ40もいってないからちょっと厳しいかも」


「でも、私46だし試しに戦うって事で良いんじゃない?」


「甘いな彩音」


「え?」


「その甘さが仲間を殺すんだ、これが現実ならお前の軽はずみな発言で全員が死ぬ事になるぞ」


「ええ」


 真央の発言に彩音は、口をポカンと開けたまま固まる。


「いや、真央これゲームだし」


「ゲームだから死んでも大丈夫、確かにそうだ、だがこのゲームは、自分で作ったキャラを作って遊ぶゲームだつまり自分の分身のようなものだ自分の理想の強い姿だ、そんな分身を無駄死にさせたくない」


「なるほど、真央さんは自分の作ったキャラに愛着ができてしまったんですね」

 

「あー、そう言う事か」


「そうか、真央姉さんごめん軽率だったよ」


 唯の言葉で彩音と沙月も真央が言いたい事を理解する。


「そう言えば、真央ちゃんテイムした魔物達との絆が高かったよね、私も自分の精霊達との絆が高いし名前もつけられるから倒されるとちょっと悲しくなるんだよね」


「そうだ、僕も真理亜と同じだこいつらをテイムした時のあの時の思い出は忘れられない、こいつらは僕にとっては、もう家族のようなものなんだ、だから倒された時には、凄く悪い事をしたと思ってしまうんだ、だから戦うんなら試しでも復活するからと言ってもこいつらを無駄に犠牲にしたくない気持ちが出て来るんだ」


 真央は、上を見ながらテイムした当時の事を思い返す。


「じゃあ、レベル上げに専念しようか」


「わかったー」


 沙月の言葉でレベル上げを始めるのだった。

 レベル上げを開始してから三十分が経過して現在の真央達のレベルは・・・


 彩音  職業 戦士   レベル58


 沙月  職業 魔導士  レベル55


 唯   職業 僧侶   レベル54


 真理亜 職業 精霊使い レベル51


 真央  職業 魔物使い レベル50


 こんな感じである。


「推奨レベル45なのに、皆レベル50いったな」


「これなら、もう戦えるんじゃない?」


「ああ、十分戦える、僕のわがままに付き合ってくれた皆に感謝だ」


「では、今度こそ行きましょうか」


「うん、レッツゴーだね」


 真央達は、ボスのいるダンジョンに入りボス部屋に到着する。

 中に入ると鳥型の巨大モンスターが上から降りて来てバトルが始まる。


「おお、始まったぞ」


「じゃあ、私が剣で攻撃するよ」


 彩音が剣で攻撃するコマンドを選ぶが。


「あれ? 敵が空を飛んでるから出せないって」


「空を飛んでいる相手に剣が当たるわけないからな」


「何気にこのゲーム現実的な部分もあるんですよね」


「じゃあ、こっちで行くよ、斬撃飛ばし」


 彩音が選んだ技は、斬撃を飛ばして空を飛んでいる相手にもダメージを与えられる技でありその攻撃でボスに攻撃が当たった。


「やった、当たった」


「お、それなりに減ったな」


「推奨レベル45ですからね、それを10以上もある彩音さんの攻撃が大したダメージじゃなかったら困りますよ」


「じゃあ、私達も行くぞ」


「では私は、後方で防御魔法を皆さんに掛けますね」


「私は、精霊魔法で全体の攻撃力を上げるね」


「じゃあ、僕は、魔物を呼び出して攻撃に加わるとしよう」


「よーし、なら私がいきなりデカい魔法を放つからまず威力を溜めてから次のターンで攻撃だな」


 真央達の行動が終わり次は、ボスが空から全体攻撃を仕掛けて来るが唯の防御魔法のおかげで大したダメージは、受けずに真央達のターンがやって来る。


「じゃあ、私さっちゃんの魔法にブーストするね」


「私も沙月さんに魔法攻撃を上げますね」


「私も沙月ちゃんに精霊魔法で魔法力を上げるね」


「僕も魔物達の能力で沙月の攻撃力を上げさせて、これで何倍の威力になるんだ?」


「いや、結構な威力になったと思うぞ、魔法発射」


 真央達が沙月の魔法の威力を上げさせた事により鳥型のモンスターに特大のダメージを与えて鳥型の魔物は倒された。


「やったね」


「こんなに威力が出るとは」


「とにかくダンジョンボスクリアですね」


「あ、ダンジョンボス倒したから称号が手に入ったよ」


「チームワークの勝利の証だな」


 真央達の勝利によりダンジョンボスは倒せたが彼女達の冒険はまだまだ続くのであった。

 私達の冒険はこれからだ。



読んでいただきありがとうございます。

同時に投稿している作品「スキルホルダーの少女達」もよろしくお願いします。


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