プロローグ
新年明けましておめでとうございます。
初投稿になります。
素人ですがよろしくお願いします。
本当だったんだな。
そんなことを思いながら、彼女はある一人の女の子を見ていた。
(あの女神の言っていたこと半信半疑でこの人間界に来てみたが)
彼女はこの世界の者ではない、いわゆる異世界と言われるところで魔王と呼ばれている者である。
「でも、あの姿、幼いがどことなく姉貴の面影を感じる、それに、本人は気づいていないが、あの魔力は明らかに姉貴と同じものだった」
自分の姉の面影があり、姉と同じ魔力を持っている女の子。
「十数年くらい前に、姉貴はこの人間界に行って暮らしていたが」
間違いない。
「あの子は姉貴の子供だ」
魔王は、確信を持って言う。
「それで、どうするおつもりですか?」
隣にいる髪の長い綺麗な女性が魔王に問いかける。
「あの子は自分がそういう存在だと気づいていない、つまり姉貴はあの子には、人間として最期まで生きてほしいということだ」
魔王は、自分の考えを言う。
「姉貴には幸せになってほしかった、だから」
そこで、一呼吸を入れ。
「だから僕は、姉貴の代わりにあの子を守るため人間界に行こうと思う」
それが魔王の答えだった。
読んでいただきありがとうございます。