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第26話 彩音とのコミュニケーション 2 真央は困惑する

本日二話目の投稿です。

 彩音に呼び出された真央は体育館の裏に来ていた。

 どうやら真央に言いたい事があるらしい。


「僕に言いたい事って何だ?」


 真央は彩音に問う。


「うん、真央ちゃんって真理亜ちゃんと仲良いよね、良すぎる気がする」


「そうか? 僕は普通にしてるつもりだけど」


「それにしては随分真理亜ちゃんを気にかけているような気がするよ?」


「・・・・・・それで、結局何が言いたいんだ?」


 真央は彩音に再度問う。


「だから、真理亜ちゃんとあんまり仲良くしすぎないでよ」


「それが言いたかった事か?」


「うん」


(そう言えば、僕が真理亜と仲良くしているとこの子から何か敵意のようなものを感じたような気がするような、まあかわいい程度だったから特に気にしなかったが)


 言われて真央は今までの事を思い返す。

 だが同時に何故だという疑問が出てきた。


「言いたい事はわかったが何で僕が真理亜と仲良くしすぎるといけないんだ? お前は僕が嫌いなのか?」


「嫌いじゃないよ、私も真央ちゃんと友達になれて嬉しいもん」


「ん?」


 言われてますます真央はわからなくなった。

 てっきり嫌いだからと思っていたからである。


「ちょっと待て、お前は僕が嫌いじゃないのに真理亜と仲良くしすぎるのはダメってどう言う事だ? 全くわけがわからないぞ、何が言いたいんだ?」


 真央はもう直球で彩音に聞く。


「・・なんだもん」


「ん? 何て言ったんだ?」


 真央はよく聞き取れなかったため彩音にもう一度聞く。

 すると彩音は今度は大きな声ではっきりと。


「だから、真理亜ちゃんの事が好きなんだよ!! ただの好きじゃなくて将来結婚したいって思ってるんだもん!! それくらい大好きなの!! だから私より仲良くしている真央ちゃんが羨ましいんだもん!! でもそれが何か嫌なんだもん!!」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「だから、仲良くしすぎないでよ、真理亜ちゃん取らないでよ」


 彩音は最後に力なく言う。

 それを聞いた真央は。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・は!!?」


 普段の彼女とは思えない高い声を上げ、そして困惑していた。









 




読んでいただきありがとうございます。

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