第256話 シークレットバーガーセット
前書き番外編 「グムバの人間界生活 第2話」
会社に入りグムバは、自分の仕事部屋に向かう。
仕事部屋に着きドアを開けグムバは、社員達に挨拶をして自分の席に着く。
グムバの仕事は、書類などを見てパソコンに打ち込んだりする事務的仕事である。
最初は、先輩に教えられながら苦労したが今では、一人でやれるくらいには、なっている。
グムバ自身も驚いた事だがシャロの元にいた時は、自分は、戦闘向きかと思っていたがこの人間界で働いて見て自分は、事務的な仕事が意外と戦闘の時よりも役立っている事を知った。
そう、グムバは、戦闘より事務的な仕事の方が向いていたのである。
パソコンを打ちながら仕事を進めていて仕事が終わる頃には、昼食の時間になっていた。
グムバは、食堂に向かいランチを注文する。
注文を受け取ったグムバは、人間界で使っている偽名で呼ばれ呼ばれた方を向くと仲の良い先輩や同僚がいたのでグムバは、その席に座り昼食を食べながら、雑談などをするのだった。
続く。
『さて、シークレットバーガーセットを紹介しよう、お前達説明よろしくぅ!!』
『りょ!!』
バーガ君達が敬礼をして説明を始める。
『まず初めにシークレットバーガーセットのシークレットバーガーを紹介するバーガー、カモン!!』
バーガ君の声でポテイト君とジュースちゃんが二人掛りで大きな皿を持って来る。
その皿の上には、とても両手で掴んで食べられないくらいの巨大ハンバーガーがあった。
『シークレットバーガーの正体は、この大きなハンバーガー!! その名もジャイアントモンスターバーガーだバーガー!!』
『うおおおおおお!!』
バーガ君の声で観客達も盛り上がる。
『まずパンから凄いバーガー、この大きさもはやモンスタークラスバーガー!! さらにそのパンを開けると中には、巨大なハンバーグが五枚入りバーガー!! しかもその一枚一枚の間には、大量のとろけたチーズがありさらに味に飽きないようにケチャップ、タルタル、ソース、マスタードと四種が入っていてさらに輪切りにした大量のトマトに大量の千切ったレタスにケチャップと一緒に混ぜたみじん切りの玉ねぎが入っているバーガー!! もはやこれは、ハンバーガーと呼んで良いのかと思っているそこの君!! 大丈夫バーガー、ハンバーグとチーズと野菜をバンズと言う丸いパンで挟めば大体ハンバーガーだバーガー!!』
『うおおおおおお!!』
『続いてポテトだバーガー、ポテイト君、よろしくバーガー!!』
『了解ポテー!! このシークレットバーガーセットのポテトは、これだポテー!!』
ポテイト君の言葉でこれまた大きな皿に乗ったフライドポテトが現れた。
『ジャイアントモンスターハンバーガーのお供!! その名もフライドキングポテトだポテー!!』
そこにあったポテトは、とてもポテトと呼ぶには、あまりにも太くて長いポテトであった。
それが大きな皿に大量に盛られている。
『ただ芋を細く切って油で揚げて塩を振りかけただけのフライドポテトだけど一口食べたらもう止まらないポテー!! ちびっ子達からもポテトだけ食べたいと言われるくらいジューバーガーのポテトは、最高だポテー!!』
『うおおおおおお!!』
『続いてジュースだポテー、ジュースちゃんお願いポテー!!』
『かしこまジュー!! シークレットバーガーセットのジュースは、これよジュー!!』
ジュースちゃんの言葉で巨大なジュースが現れる。
『中身は、無難のオレンジジュースよジュー!! でもその量は、普通のサイズとは、比べ物にならないジュー!!』
ジュースちゃんの言う通り、入れ物は、普通サイズの紙コップでは、なく映画館とかに打っているポップコーンの容器サイズの大きさでありその中にオレンジジュースが入っているのだ。
『この特大のジュースその名もクイーンジュースよジュー!! この大きな容器に大きなストローがついてるジュー!! あまりの多さにこれだけでお腹がパンパンになるジュー!! でも美味しさは、抜群よジュー!!』
『うおおおおおお!!』
『以上でシークレットバーガーセットの説明を終わるジュー、店長後は、お願いジュー!!』
『オーケーサンキューお前らぁ!! 今までこのセットを頼んだ大食い自慢の奴がたくさんいたが多くの奴が地獄に落ちていった、それなのに今回は、こんな小さなお嬢ちゃんだぁ!! 俺達に信じられない奇跡を期待してるぜぇ!!』
『うおおおおおお!!』
『それじゃあ、行くぜぇ!! 制限時間は、なし!! お嬢ちゃんが全部食べ切るか食べ残すかだ、それじゃスタートォ!!!』
開始の合図が鳴りレイアは、シークレットバーガーセットを食べようとするが手を付けずに止まる。
「・・・・・・」
『ん? どうした?』
「いや、これだけ大きいとどうやって食べたら良いのかわからないんだけど」
『・・・・・・切り分けるか?』
「あ、じゃあお願いします」
ハンバーガーが食べにくかったため店長は、店員に頼んでハンバーガーを食べやすく切り分けている。
「まあ、お寿司の時より大きいですから食べにくいでしょうね」
ポテトを手に持ちながら女子高生が言う。
「しかもソースが手についたりしてベタベタするから女の子には、嫌だろうね」
コーヒーを飲みながら会社員男性が言う。
「切り分けたら勝負の始まりだな」
ハンバーガーを食べながら中年の男性が言う。
この三人については、もう言うまでもないだろう。
『はい、切り分けたぞ』
「あ、どうも、じゃあいただきます」
レイアは、切り分けてもらったジャイアントモンスターバーガーを一切れ持ち一口食べる。
「うん、うまい」
レイアは、そのまま食べ進みあっと言う間に一切れ食べ終える。
続いて二切れ目を食べ続けその途中でフライドキングポテトを一切れ掴み口に入れる。
「おお、アツアツのポテト、塩が効いていくらでも食べられそうだな」
ポテトを食べつつハンバーガーを食べていくここまでレイアの食事の速度は、全く衰えていない。
「少し喉が渇いたな」
そう言ってレイアは、クイーンジュースを飲む。
「甘味と酸味がちょうどよくてうまい」
そしてまたハンバーガーを食べ進める。
しかし、三切れ目のハンバーガーを食べ終えたレイアは、ジュースを飲みながら少し考える。
「・・・・・・」
ジュースから口を離したレイアは、四切れ目のハンバーガーの上の方のパンを取りハンバーグも取りポテトをそれぞれのハンバーグの間に入れ最後にパンを置く。
「ちょっとはしたないと思われるが思いついたらやって見たいものだよな」
レイアは、そのハンバーガを口に入れる。
「うん、ポテトの食感と塩味が加わってさらに美味しくなったな」
デカいハンバーガーなので同じ味に飽きてしまわないようにポテトを挟んで味を変えて食べる事にした。
そして四切れ目を食べ終える。
続いて五切れ目を食べ始めまた食べ方を変えるためにハンバーガーを口に入れそしてオレンジジュースで流し込むように食べる。
パンと牛乳を一緒に食べるのと同じである。
「ん、パンにオレンジジュースが染み込んで甘味と酸味が加わって何とも言えない、でも僕は、この味も好きだな」
そう言って気に入ったのかレイアは、五切れ目をオレンジジュースで流し込む食べ方で食べ終える。
そしていよいよ最後の六切れ目に入る。
「頑張ってください、それでハンバーガーは、最後ですよ」
ここで食べ終えたリズがレイアを応援する。
レイアは、最後のハンバーガーを少し食べてから一旦皿の上に置き、まだたくさん残っているポテトを片手で鷲掴みし口の中に頬張るように入れる。
「ん・・・ん」
そのまま飲み込むとふうっと一息吐く。
「ん、ポテトは、頬張って食べると贅沢な感じになるな」
そう言ってレイアは、次々とポテトを大量に掴み口の中で頬張る。
周りで見ている客達は、あんな小さな口によく入るなと驚いている。
「ふう」
気づくとレイアは、ポテトを全部食べ終えていた。
そのまま残りのハンバーガーを食べついに最後の一口を食べハンバーガーも全部食べ終える。
そして後は、残ったジュースをゆっくりと食べた物を流し込むようにして飲んでいく。
やがて音が空になった音がしていきレイアは、ストローから口を離す。
「ごちそうさま」
レイアは、シークレットバーガーセットを食べ切った。
『こいつは、驚いたぜ、まさかシークレットバーガーセットを完食するとは、このお嬢ちゃんの勝利だぜぇ!! 諸君検討を称えて拍手だぁ!!』
『うおおおおおお!!』
客達が叫びと共に拍手をしたり口笛を吹いたりしてレイアを称賛している。
『それじゃあ、勝者へのプレセントは、これだぁ!!』
店主の言葉にバーガ君達がそれぞれレイアに近づく。
『完敗だバーガー』
『おめでとうポテー』
『これが商品ジュー』
バーガ君達は、賞品を渡す。
その商品は、バーガ君、ポテイト君、ジュースちゃんのぬいぐるみだ。
『当店のマスコット達のでっかいぬいぐるみだぜぇ!!』
『うおおおおおお!!』
『それじゃ、これにてショーは、終わりだぁ!! 引き続きジューバーガーのバーガーを味わってくれ』
そう言って店主は、厨房の方に戻って行った。
「私達も帰りましょうか」
「そうだな、ハンバーガーが食べられて満足だ」
レイア達は、帰宅するのだった。
後日。
「真央、これバーガ君達のぬいぐるみだよな、どうしたんだ?」
「ジューバーガーで貰った」
真央の家には、でっかいバーガ君達のぬいぐるみが飾られていたのだった。
読んでいただきありがとうございます。
同時に投稿している作品「Sランク冒険者の彼女が高ランクの魔物の討伐依頼を受ける理由」もよろしくお願いします。




