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第254話 学園祭 4 学園祭終わり

前書き番外編 「ギギルの冒険 最終話」

マリンの住処で歓迎されているギギルは、しばらくマリンの家に住む事になった。

お世話になっているギギルは、マーマン族と海に出て食料を狩りに行く。

マーメイド族、マーマン族は、戦闘面では、そんなに強くないため今まで魚だけ狩っていたがギギルのおかげでサメなどの大型の魚を狩る事ができるので大変助かっている。

ここ最近は、魚があまり捕れなかったがギギルのおかげで食料が大量に捕れるようになったので食糧問題も解決して皆から感謝される事になる。

そんな事で数日が過ぎたある日ギギルは、マリンに告白される。

実は、ギギルと一緒に冒険している間にマリンは、ギギルに惚れてしまったのだ。

またギギルもマリンと一緒にいてマリンの事が気になっていたようで二人は、結婚する事になった。

マリンの両親も他の仲間達も二人の結婚を祝福する。

こうしてギギルは、結婚したから海を自由に泳いで遠くに行く事ができなくなったがそれ以上に価値のある物を手に入れたと感じるのだった。

ちなみにマリン達の住処は、レイアの住む日本の海である事を知って驚くのだった。

終わり。


 学園祭一日目を終え二日目に突入した。

 一日目のメイド喫茶が好評だったのか二日目も大盛況だった。

 真央達も精一杯お客さん達をもてなしていた。


「しかし、随分お客さんが来てるな」


 沙月が料理を作りながら言う。


「最終日だから一日目に来れなかった人達が来てるのかも」


「でも、昨日来てた人も来てるよ」


 沙月と同じ料理担当のメイド達が答える。


「やはり、属性メイドをたくさん出したのが裏目に出たか」


 昨日の真央達のメイドの属性がたくさんいた事により反響を受けて一日目より二日目の方が多く来ているようだ。


「昨日より多くのお客さんが来ているな」


「ふえ~、もう目が回りそうだよ~」


 真央達接客メイド達も大忙しだった。


「こんなに来るとは、メイドの力は、偉大ですね」


「でも、たくさん来るから休む暇もないね」


 唯と真理亜も大急ぎである。


「えっと、これどこだっけ?」


「実里ちゃんそれは、そこのテーブルだよ」


「嫁のあずみんのために頑張るよぉ」


「ああ、そうか」


 亜子と梓美の恒例と呼べるスキンシップも見れないほど大忙しである。

 時間が過ぎて行きお客さんの足も落ち着いてきたのであった。


「やっと落ち着いて来たな」


「私達も休憩できますね」


 沙月と唯の言う通りお客さんも少なくなってきたので他のメイド達もやっと休憩できるようになった。


「皆さん、随分盛況ですね」


「あ、リズ先生」


 真央達の様子を見にリズがやって来る。


「一日目と比べてお客さんの数が多いですね」


「色々な属性メイドを出しましたからね」


「メイド喫茶こだわらずに少し抑えるべきでしたね」


「お疲れ様です、真央さんも大変でしたでしょう」


「そうだな、さすがに僕も疲れたかもな」


「そのメイド服とても似合ってますよ」


「よしてくれ、こんなのお前以外に見せられないよ」


「そうですか、結構良いと思いますけど」


「お前が着た方が似合うんじゃないのか?」


 真央の発言にその場の全員がリズを見る。


「え? 何ですか?」


 リズは、周りの目線に戸惑う。


「確かに言われて見れば」


「リズ先生って整った身体をしていますし、見た目も綺麗ですから普通にメイド服似合いそうですね」


「娘のリゼさんもメイド服似合ってたし」


『え?』


 リズの娘の話に他のメイド達が反応する。


「リズ先生娘がいるの?」


「うん、夏休みに真央姉さん達と海に行った時に保護者としてついて来てくれたんだ、凄く綺麗な人だったよ」


「リズ先生やっぱり結婚してたんだ」


「そうだよね、リズ先生綺麗だし結婚しててもおかしくなかったもん」


「いや、皆さんちょっと落ち着いてください」


 リズは、興奮しているメイド達を落ち着かせようとする。


「でも、リズ先生のメイド服姿見てみたいかも」


「あるよ」


 真理亜の言葉に奈木が答える。


「え?」


「こんな事もあろうかと思って生地が余ったから作ったんだよ」


「こんな事ってどんな事だよ」


「まあ、そんな事よりもリズ先生はいどうぞ」


 奈木は、リズにメイド服を渡す。


「あのう、これ私着なければならないパターンですか?」


 リズは、周りを見るが皆がキラキラしたような目でリズを見る。


「わかりました、少し待っていてください」


 観念したのかリズは、メイド服を着替えに行く。


「あ、あの奈木さんどうして私のサイズを知っているのですか? 恐ろしいくらいぴったりなのですが」


「私おばあちゃんの仕事をよく見ていたので何となく大人のスリーサイズがわかるんです」


「恐ろしい子ですね」


「そんな事より出て来たらどうなんだ?」


「はい」


 真央に言われリズは、姿を現す。


「ど、どうでしょうか?」


 リズの姿を見てその場の全員が言葉も出なかった。


「あの、何か言ってくれませんか?」


 恥ずかしいのかリズは、モジモジしている。


「すげー」


 ふと沙月がそんな事を言い、全員が頷く。

 元々体型が良いリズのメイド服姿は、あまりにも似合っていた。


「出る所がちゃんと出ていますし引き締まっている所がちゃんと引き締まっていますね、もう見事と言うしかありません」


「これが大人の破壊力なんだね」


「リズ先生凄く似合ってます」


「ええ、ありがとうございます」


「凄い、リズ先生本当に似合ってる」


「綺麗なメイドさんで思わず見とれてしまいそう」


「子供メイドより大人メイドの方が上だと証明されたな」


「神々しいねぇ、ありがたや、ありがたや」


 実里、花音、梓美、さらに亜子が両手を合わせて拝んでいるので、他のメイド達も両手を合わせてリズを拝む。


「あの、恥ずかしいのでやめてください」


 リズは、恥ずかしくて早くメイド服を脱ぎたいと思った。

 そんな事があり時間は、過ぎて行き学園祭は、終わりを迎えるのだった。





~side レイアの住むマンション~


 学園祭が終わり家に帰ったリズは、食事の準備に取り掛かろうとするが。


「・・・・・・」


 ふと目に着いたメイド服を見る。

 あの後メイド服は、それぞれの家庭に持って行く事になりリズが着たメイド服もレイアのと一緒に持って帰っていたのだ。


「・・・・・・」


 リズは、周りに誰もいない事を確認しメイド服に着替えて鏡の前に立つ。


「・・・・・・悪くないですね」


 リズは、その場でくるっとターンをしてカーテシーをする。


「お帰りなさいませ、ご主人様、なんてね」


 カシャ。


「え?」


 何かの音がしたリズは、その方向を向く。

 見るとレイアがスマホのカメラでリズの写真を撮っていたのだ。


「レ、レイア様?」


「いや、あまりにも楽しそうだったから、写真に撮ろうかと思って」


「ち、違います!! これは、たまたま目に入って、あの一回で終わらせるのももったいないなと思っただけで、決して気に入ったとかそう言うのでは、なくて!!」


 リズは、慌てて否定する。


「まあ、何だ、お前もお前で自分の時間を楽しめば良いさ」


「レイア様、ちなみにそのスマホで撮った写真は、どうするのですか?」


「ああこれか、せっかくだし写真に現像してゼナとリゼに見せようかと」


「お待ちください、レイア様!! 誤った判断は、いけません!!」


「いやだが、ゼナは、喜ぶと思うぞお前に会えなくて寂しい思いをさせてるのが、申し訳ないからせめてものとしてだな」


「大丈夫です!! 絶対大丈夫ですから!! 妻の私が言うのですから、間違いありません!!」


「そうか、そこまで言うならわかった」


 リズの鬼気迫る思いが届いたのか写真の現像は、避けられたのだった。



読んでいただきありがとうございます。

同時に投稿している作品「Sランク冒険者の彼女が高ランクの魔物の討伐依頼を受ける理由」もよろしくお願いします。

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