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第252話 学園祭 2

前書き番外編 「ギギルの冒険 第3話」

人間の漁師達の船に乗ってしまったギギル。

同じように上半身は、人間で下半身が魚の美女も一緒にいた。

その姿は、人魚である。

ギギルは、その人魚を抱えて一緒に海の中に飛び込む。

漁師達は、ギギルがいなくなった事で襲われなかった事に安堵するのだった

海の中に入ったギギルは、抱えていた人魚を離す。

ギギルは、その人魚には、魔力を感じた事によりその人魚が何者なのかに気づいた。

その人魚は、かつてギギルがいた元の世界で大昔に存在した水棲魔族とは、違うマーメイド族であったのだ。

しかし、マーメイド族は、美女が多いので人間達に狙われたりして数が減っていってしまい、ある日見かけなくなった事から絶滅したのでは、ないかと思われたがどうやら人間界にいて生き延びていたようだ。

ギギルは、人魚に帰る場所があるのかと聞き人魚は、あるがここより遠い所と答える。

やる事が特になかったギギルは、人魚を家に送る事を伝え人魚も同じ魔族である、ギギルを信じ共に行動するのだった。

続く。

 メイド喫茶である程度お客さん達の数も落ち着いたので真央達は、休憩時間を貰い他のクラスの店を周っていた。


「どこから行くか迷うな」


「でしたら私達情報クラブの展示室に行きましょう」


 唯が案を出す。


「展示室なんてあるのか?」


「はい、亜子さん達と一緒に準備しました、かなりの出来になってますよ」


「他に行く場所もないしそこにするか」


「賛成~」


「うん、私も良いよ」


 真央達は、情報クラブの展示室に向かう。

 展示室に着き真央達は、中に入る。

 見ると色々な調べた事がレポートにまとめられて展示されていた。

 環境問題や政治の問題もあれば何でもない雑学に豆知識、果ては、オカルトものまで展示されていた。


「随分色々なのが展示されてるな」


「なんか子供より大人の人達が多いよね」


「おい見ろ、あの人テレビで見た事あるぞ」


「あちらにいる人は、心霊番組とかで見ますね」


「有名人とかも来るのか?」


「うん、この学園相当なものだからこう言う学園祭とかは、外から色々な有名人さんが来る事もあるんだって」


「なるほど」


 真央達は、一通り見た後展示室を後にするのだった。


「あそこ何だか結構並んでるな」


 真央が行列を見つける。


「お化け屋敷かあのクラスは、確か」


「あら、相沢さん達では、ありませんの」


「この声は、やっぱり」


 見るとそこにいたのは、城ケ崎茜だった。

 そう、このお化け屋敷は、彼女のクラスだったのだ。


「しかし、見事なメイクだな、お化け役皆そんななのか?」


「ええ、わたくし達お化け役は、それぞれ独自の設定を持ってやっておりますわ」


「じゃあ、アンタのそれも何か設定があるのか」


「もちろんですわ、わたくしは、傲慢な貴族令嬢が没落し処刑されその怨念がこの地に悪霊として蘇ったと言う設定ですわ」


「洋風な設定持って来たな」


「日本だからと全て和風にしなければいけないと言う法律は、どこにもありませんわ、まずわたくし達自身が満足しなければお客様方を喜ばせるなんてできませんわよ、おーほっほっほ!!」


「相変わらずアンタの考えは、よくわからないな」


「茜様に対して無礼な事を」


 すると茜を守るように三人の少女が来る。


「ん? 誰だ?」


「確か茜さんといつも一緒にいる取り巻き三人衆の方達ですね」


「取り巻き三人衆では、ない!! 私は、赤崎八重(あかさきやえ)


「私は、青山凛(あおやまりん)


「私は、黄瀬雅美(きせまさみ)


 三人の少女がそれぞれ自己紹介をする。


「我等、茜様に忠誠を誓った御三家」


『城ケ崎家三羽烏!!』


 そう言って三人は、ポーズを決める。

 赤崎八重(あかさきやえ)青山凛(あおやまりん)黄瀬雅美(きせまさみ)、城ケ崎茜に仕えし三羽烏である。


「三バカ?」


「三羽烏だ!!」


「何故二文字だけ聞き逃す!!」


「私達そんなに成績悪くないよ!!」


 沙月の言葉に三羽烏は、一斉にツッコむ。


「茜ちゃん以外の三人も何かの設定があるの?」


「そうだ、私は、主人の怒りを買い処刑されて主人に対しての恨みを持っているメイドの亡霊だ」


「私は、主人を守れなかった無念を残しこの世を彷徨い続けている武士の亡霊だ」


「私は、主人に裏切られて主人の末代まで呪うと誓った女の亡霊よ」

 

 彩音の問いに八重達は、答える。


「設定がバラバラだな」


「さあ、そんなわたくし達のお化け屋敷ぜひ入ってくださいませ」


「まあ、面白そうですね、ぜひ入りましょう」


 唯が嬉しそうに言う。


「入るのか?」


 沙月は、どこか乗り気じゃないようだ。


「そう言えば、さっちゃんお化け屋敷苦手だったね」


「あら、そうなのですの? 意外ですわね、てっきり相沢さん怖いものがあまりないのかと思っていましたが」


「別に怖いってわけじゃないし」


「無理なさらなくても結構ですわ、怖いお方に無理強いするのも酷ですわ」


「いや、怖くないって言ってるし、入ってやろうじゃないか」


「あら、そうですの? 五名様入りますわ、あなた達準備しますわよ」


『は!!』


 茜達は、中に入って行く。


「入る流れになったが大丈夫なのか?」


「そうですね、五人の内三人がお化け屋敷が苦手ですからね、私と真央さんだけで行きますよ」


「いや、大丈夫だ所詮は、小学生のお化け屋敷大した事などないはず、それにこの化学が発展した世界にそんな非科学的な存在などいるわけがない」


「さっちゃん、怖いものが苦手な人の意見をまんま言ってる気がするよ」


「真理亜も大丈夫か嫌ならここで待っていても良いんだぞ?」


「ううん、私も行くよ」


「わかった」


 真央達は、お化け屋敷に入るのだった。

読んでいただきありがとうございます。

同時に投稿している作品「Sランク冒険者の彼女が高ランクの魔物の討伐依頼を受ける理由」もよろしくお願いします。

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