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第247話 シャロ、人間界に現れる 8 シャロは、撮られまくる

「良いよシャロちゃん、もっとこっち向いて!!」


「む、こうか?」


 卯月に衣装を着させられてシャロは、写真を撮られている。


「良いね!! 次は、こっちに着替えて!!」


「わかったのだ」


 シャロは、次の衣装に着替える。


「んー、このままでも良いけど何かポーズして」


「こんな感じか?」


 シャロは、ポーズをとる。


「お、良いね」


「ふむ、こんなのもあるのだ」


「おお」


「さらにこんなのもあるのだ」


「おおー!!」


 シャロのポーズに卯月もアゲアゲ状態になっている。


「姉ちゃん、そんなに撮ってちゃんと使うんだよな?」


「もちろん、実は、そろそろ追加魔法少女を登場させたかったんだけど中々ぴったりな子が見つからなくてね、シャロちゃんを見たら電流が走ってね直感でこの子だって思ったよ」


「追加魔法少女出すんだ」


「うん、と言ってもただ出すわけじゃなくて最初は、敵としての」


「ちょっと待て姉ちゃんそんなネタバレして良いのか」


「身内だから問題ない」


「身内でも商売なんだからダメだろ」


「今回の魔法少女は、小学生だけでなく敵も今までと違いますよね」


「確か地底に住む者達が地上の者達に侵略すると言う感じだったな」


「うん、地底の者達は、住む場所が違ったから人間の姿をした者もいれば怪人の姿をした者もいるんだよ」


「でも、驚いたよね、最初地底の皇帝と呼ばれるボスが実態を持たない存在で統率する敵が他にいるのにその統率者が最初に倒されるんだから、しかも倒したら別の統率者が出て来たからリーダーのような敵が代わるのは、新しいよね」


「うん、それでその統率者と幹部じゃ荷が重いと判断した意思だけの状態の皇帝が自分の娘に行かせるのその娘が新しい魔法少女よ」


「皇帝の娘が魔法少女ってまた凄い設定が出たな」


「それでその娘が彩達と戦ってしかも悪の力に染まった魔法アニマルを三匹所有してそれを呼び出して三匹いるから三つのフォームに変身して戦うの」


「いきなり登場してしかも三匹かよ、彩達だってまだ一人一匹か二匹なのに」


「大丈夫、他の魔法少女達も魔法アニマルを増やす予定だから、それで話を戻すけど、実は、皇帝の娘の身体は、一般の女の子だってわかってそれに憑依していた事になるの」


「衝撃の事実だな」


「それで彩達は、その憑依された女の子を助けるために戦うのよ、それで憑依が解かれて解放されるけど、皇帝の娘は、自分と適合する身体を諦めきれずにその子に襲うんだけど、彩達がその子を守って、その姿に自分も逃げずに戦う勇気を出す、すると同じように悪に染まった三匹の魔法アニマルも正義の心を取り戻したその子と一緒に戦う決意をして正義の魔法少女として誕生するって所までネタは、できてるの」


「とんでもない重大なネタバレを聞いちまったよ、皆今聞いた事は、絶対に言わないでくれ」


 沙月の言葉に真央達は、頷く。

 沙月は、平然とネタバレをする姉を見て大丈夫なのかと心配になった。


「でもその魔法少女のキャラがどうも思い浮かばなくてね、でシャロちゃんを見たらこれだって思ったの、シャロちゃんをモデルに追加魔法少女を描くわ」


「そうなんだ、まあ姉ちゃんの仕事が進むのなら良いか」


「む? 我をモデルに? さっきから気になってたが魔法少女とか何なのだ?」


「シャロ、沙月のお姉さんは、漫画家つまり物語を描く仕事をしてるんだ」


「物語をか、我は、あんまり物語とかあまり読まないのだ、字だけで飽きるのだ」


「いや、漫画は、違うぞ、沙月シャロに見せて良いか?」


「ああ、良いぞ」


「ありがとう、ほら、シャロこれが漫画だ、でこれがこの人の描いている魔法少女だ、読んで見ろ、字とかは、僕が教えるから」


 真央は、シャロに漫画を見せる、描いてあるセリフは、真央が読む。

 そしてしばらくして漫画を読み終えた。


「おお!! レイア、何なのだこれは!? とても面白いのだ!!」


 シャロは、漫画を気に入った。


「物語だから字だけかと思ったがこうやって絵にするとわかりやすくて、面白いのだ」


「これが漫画だからな、でこれが今やっている作品だ」


「む、何だかこの絵レイア達に似ているのだ」


「僕達が題材らしいんだ」


「なるほど」


「そう、で、シャロちゃんを新しい魔法少女のモデルにしたいの」


「おお、我そっくりの者がこの物語に出るのか?」


「そうよ」


「なら、良いのだ遠慮なく描くのだ」


「わあ、ありがとう、シャロちゃん、さすが魔王だけあって心も広い」


「わっはっはあ、そうなのだ、我は、心が広いのだ!!」


 シャロは、上機嫌に言う。


「ふう、良いわねって、あれ? リズさんの隣にいる男性誰?」


「姉ちゃん、今気づいたのかよ」


「うん、シャロちゃんに夢中になってた」


「あの人は、ガリウスさんでシャロ様の側近らしいよ」


「ほほう、側近とな」


 卯月は、ガリウスを見る。


「あの、何か?」


「良いね、ガリウスさん、ぜひガリウスさんにも後リズさんもお願いします」


「え? 私もですか?」


 ただ見ていただけのリズとガリウスも突然振られて困惑する。


「わかりました、どのようにすれば?」


「私もどのようなポーズをすればよろしいのでしょうか?」


 主であるレイアとシャロがモデルになったと言うのに側近の自分達が断るわけには、いかないと判断しリズとガリウスも卯月に撮られるのだった。


それにしても魔王二人にその側近二人を全く何の反論もさせずに写真を撮るのを了承させた卯月は、ある意味凄いのかもしれない。




読んでいただきありがとうございます。

同時に投稿している作品「Sランク冒険者の彼女が高ランクの魔物の討伐依頼を受ける理由」もよろしくお願いします。

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