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第238話 奴は現れた

 ある日の休日、それは突然に起きた。


「「!!」」


 レイアとリズは突然反応する。


「リズ」


「はい、レイア様、何ですかこの強大な魔力は」


「突然現れたな」


「場所はここからかなり遠い所ですがそれでもこれほどの魔力を感じるなんて」


 突如現れた強大な魔力。

 それはレイアとリズですら警戒させるものだった。


「とにかく行ってみよう」


「はい、すぐに」


(しかし、この魔力・・・・・・まさかな)


 レイアはリズと共に魔力の場所に向かうのだった。

 

 魔力のする方に近づくにつれ周りには気分が悪い者、気を失って倒れている者が多くなっていた。


「マズいな」


「ええ、あまりに強大な魔力なので間近にいる人達は恐ろしいプレッシャーに押しつぶされるような感覚に陥っていますね」


「これじゃ迷惑が掛かるな、リズ」


「はい、すでに体調を落ち着かせる魔法と認識阻害の魔法を発動させています、これでしばらく休めば問題ないかと」


「わかった、急ぐぞ」


「はい」


 レイアとリズは急ぐのだった。

 やがて魔力の元に辿り着く。


「ここは一体どこなのだ!?」


「やっぱり、まさかとは思ったがお前だったか」


「え? 何故あなた様がここに?」


 リズは相手を見て驚く。


「ん? おお!! レイアでは、ないか!!」


 そこにいたのは、魔王シャロであった。




読んでいただきありがとうございます。

同時に投稿している作品「Sランク冒険者の彼女が高ランクの魔物の討伐依頼を受ける理由」もよろしくお願いします。

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