第215話 新学期
夏休みも終わり、二学期が始まった。
真央達は久しぶりに制服を着て学園に登校した。
「こうして制服着て集まると、学校が始まったって気持ちになるな」
「でも、まだ夏休みの感覚が抜け切れてない気がしますね」
唯の言葉通りクラスメイト達も夏休みが抜け切れていない子達もちらほらいた。
「まあ、ここからいつも通り授業を受ける気持ちになって来るさ」
「う~、私はもっと休みたいよ~」
「もう終わってしまったんだ、諦めろ、それより次の楽しみに備えるべきだろ」
「そうだった、運動会に学園祭、二学期も楽しみがあったよ」
「運動会か初めてだからどんなものか楽しみだ」
「真央ちゃんの住んでた国ではそう言うのなかったの?」
「ああ、だから今から楽しみさ」
そして授業も始まり、真央達は二学期を送る事になった。
二学期になると九月には運動会がある。
運動会で参加する種目を決め、体育の授業では運動会に向けての練習をするようになった。
当然通常の授業もきちんと行い、運動会の会場の準備も進める。
そして時は過ぎて行き、あっと言う間に運動会前日となった。
~side レイアの住むマンション~
運動会は土曜日に行われる。
リズも運動会に向けて楽しそうにお弁当作りをしていた。
「随分楽しそうだな」
「ええ、いつもの食事と違って他の方にも見られますからね、レイア様の好きなおかずをたくさん作っておきますね」
「そうか、それは楽しみだな」
「当日は保護者の方も来るそうですね、シエラ様の所からはご両親が行くそうですよ」
「そうか、シエラの所は親が来るのか」
「さらに、メイドの双子も来るそうですよ」
「全員だな」
「レイア様も私以外にも来れれば良かったのですが」
「ああ、ルーグの言っていた通り、三つの国が攻めて来るんだったな」
「はい、そのためドラギオス達は準備を整えていますので」
「まあ、仕方ないだろ」
「その代わり、学園の高等部に通っているセレナ達が見に来るそうですよ」
「そうか」
「明日の運動会楽しみですね」
「そうだな」
初めての運動会。
どんな行事になるのかレイアは今から楽しみで仕方なかった。
そして、運動会当日が来たのだった。
読んでいただきありがとうございます。
同時に投稿している作品「Sランク冒険者の彼女が高ランクの魔物の討伐依頼を受ける理由」もよろしくお願いします。