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第209話 まだ続くよ、夏休み 5 有名なスイーツ店

「レイア様、これを見てください」


「何だ?」


 リズは、レイアにチラシを見せる。

 

「スイーツ店?」


「かなり有名なスイーツ店らしいですよ、今なら期間限定のスイーツも出ているそうで、ここから近い場所ですし、真理亜様達も誘って行ってみては、どうですか?」


「スイーツか、じゃあ皆に連絡して見るか」


 真央は、真理亜達に連絡し、速攻で全員のOKが出たので向かう事になった。


 場所は、変わり真央達は、有名なスイーツ店で集合していた。


「ここのスイーツ店毎日行列だったから一度行ってみたいって思ってたんだ」


「テレビの取材が来るほどうまいって評判だったよな」


「しかも、店主は、フランスまで行って修行を積んで来てそこのパティシエから認められたって聞きましたよ」


「前にお姉様が買って来たケーキってこのお店のケーキみたいだよ」


「そうだったのか」


 真央達は、店の評判について話し合っている。


「どうも、初めまして私は、真理亜の姉の高梨翔子と言います、リズさんが真理亜を助けたと聞きましたので本当にありがとうございます、感謝してもしきれません」


「いえ、そんな、こちらこそ初めまして、リズ・フランベールと申します、真理亜さんが何事もなくて本当に良かったです」


 こちらでは、リズと翔子がお互いに自己紹介をしている。

 二人は、保護者としてついて来ていた。

 待っていると、ついに真央達の番が来たので店の中に入るのであった。

 店の中には、色々なスイーツが置いてあった。

 真央達は、スイーツを注文し食べるのだった。


「う~ん、とっても美味しい~」


「これは、何時間待ってでも食べたくなるのもわかるな」


「口に入れた途端、溶けるように消えていってしまって、甘さがちょうど良くいつまでも残りますね」


「うん、しかもこのケーキに添えられているフルーツもみずみずしくてとっても美味しい」


 真理亜達が美味しそうに食べているので真央も一口ケーキを食べる。


(確かにうまいな、シャロなら間違いなく気に入るな)


 そう思いながら真央もケーキをまた一口食べるのだった。


「前は、お土産に買ったけど、やはりここのケーキ美味しいわね」


「ええ、それにメニューも見ましたが、子供だけでなく、お年寄りが食べられる物まであるなんて、幅広い客層に人気がありますね」


「確かに、周りのお客さんよく見るとお年寄りもいますね」


 リズと翔子は、他の客を見る。

 確かに、子供からお年寄りまで皆が美味しそうに食べている姿が見える。


「お客様、当店のスイーツは、いかがでしょうか?」


 すると、真央達の席に一人の女性が話し掛けて来た。


「突然、話し掛けて申し訳ありません、私は、この店の店主をしております」

 

 その女性は、このスイーツ店の店主であった。


「私は、この店に初めて来てくださったお客様には、こうして、当店のスイーツがお口に合うかどうかをお聞きしているのです、それによってお客様からの意見を聞きさらに工夫を重ねてより美味しくいただくように、日々精進しているのです、それで当店のスイーツは、御満足いただけていますか?」


「はい、とっても美味しいです」


「いくらでも食べられます」


「美味しいのでほっぺたが落ちそうです」


「いろんなお菓子があってどれも美味しいです」


 真理亜達は、素直な感想を言う。


「ありがとうございます、そちらのお二人は、いかがでしょうか?」


「もう最高、女性ならスイーツに目がないからね、遠くからでも来たいって人達の気持ちがわかるわ」


「ええ、わざわざ長い時間並んだ甲斐があったと思います」


 リズと翔子も素直な感想を言う。


「ありがとうございます、お客様がそうして喜んでもらえるように、頑張ってパティシエの本場フランスにまで行って修行を積んできましたから、さらにそこからあらゆる年齢のお客様にも美味しくいただけるように工夫に工夫を重ねてスイーツを作っておりますので、お客様が喜んでいただけて我々も嬉しいです」


 スイーツ店の店主は、喜ぶ。


「ですが日々思考に思考を重ねて行くうちに私は、あるメニューを作ったのですが、そのメニューをどうしても食べていただきたいお方がいるのです」


「まあ、それは、どなたなのですか?」


 リズが店主に問う。


「ええ、その方は、すでに三つの店の店主に勝利していますので、いずれは、私の所にも来ると思いましたので、作ったのですよ、()()()()()()()()()()()()()を」


『え?』


 店主の言葉に真理亜達は、ある事に気づく。


「特大」


「デカ盛り」


「フルーツ」


「パフェってまさか」


 最後の唯の言葉に全員が店主を見た。

 すると店主の目は、真っ直ぐにある人物に向けていた。


「・・・・・・ん?」


 真央は、自分を見ている店主に気づく。

 と言う事は。


「カレー屋、寿司屋、ラーメン屋と次々に倒したあなたの事は、聞いてるわ、いずれは、来ると思っていたけどまさかこんなに早く来るとは、ね」


 店主は、真剣な顔をして真央に言う。


「次の相手は、私よ、勝負を受けてくれるかしら? かわいいお嬢さん」


 どうやら、ただ美味しいスイーツを食べて終わりでは、なさそうだ。


 

読んでいただきありがとうございます。

同時に投稿している作品「Sランク冒険者の彼女が高ランクの魔物の討伐依頼を受ける理由」もよろしくお願いします。

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