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第18話 今後について、そして

「お待たせしました」


 リズの報告を聞き真理亜の家と学校の近くに住む場所がないかをイゴールに調べてもらい、調べ終えたイゴールが戻ってきた。


「イゴール、どうだ?」


 レイアはイゴールに問う。


「レイア様、あなたは運が良いちょうど良い場所がありましたよ」


 そう言ってイゴールは地図を広げレイア達に場所を指差す。


「ここに、マンションの空き部屋があり現在誰も入居する予定はありません、ここなら清涼女子学園にも真理亜様の住まいの地域にも近いと思いますよ」


「なるほど、確かにリズの調べた場所とそんなに離れていないし悪くないな、リズ僕はここにしようと思うがどうだ?」


「ええ、私も特に何も問題ありませんのでここにしましょう」


 レイアもリズも特に問題なくイゴールの見つけたマンションに住む事を決める。


「わかりました、ではこのマンションのオーナーに問い合わせますので暮らすのにはもう少しかかりますのでその間暮らすための道具類などを用意しておくと良いでしょう」


「そうですね、最低限の物は用意しておきましょう、幸いお金なら嫌と言うほどありますからね」


「そうだな、この世界のお金はどうしようかと思っていたが何とかなってよかったよ」


 レイアのいる世界とこの人間界は何もかもが違うので当然お金そのものも違う。

 レイアの世界では鉄貨、銅貨、銀貨、金貨、大金貨、白金貨の六種類が主である。

 しかしこの人間界では、一円玉、五円玉、十円玉、五十円玉、百円玉、五百円玉、千円札、五千円札、一万円札の九種類が使われている。


 鉄貨=一円玉 銅貨=十円玉 銀貨=千円札 金貨=一万円札である。


 ちなみに大金貨は十万円分 白金貨は百万円分である。


 レイアも人間界のお金は持っていなかったがあらかじめ元の世界のお金を持って来ていてそれをイゴールが人間界で使われているお金と交換しておいたので人間界で使うお金には困っていない。


 レイアが持ってきていたのは金貨千枚分、よって一千万円と交換したのである。

 そして、イゴールが何故こんな大金を用意できたかは、あまり深く追及しないほうが良いだろう。


「オーナーに問い合わせたところそちらの希望に合わせてくださるそうです、家賃は一ヶ月、五万八千円ですね、少々高いですが中はかなり広いですよ」


「わかった、住む場所はこれで決まったが問題がもう一つあるな」


「ええ、真理亜様を守ると言う事ですね」


 レイアが一番に問題にしていた事それはどうやって真理亜を守ればいいかについてだ。


 レイアとしてはできれば傍にいて守ってあげたいがレイアは真理亜との接点が何もないためどうやって近づけばいいのかがわからない。

 

 ましてやレイアは大人だからいきなり真理亜に話しかけたら真理亜からしたら間違いなく怪しい人物と思われてしまう。


「さて、どうするべきか」


「そうですね、理想としては真理亜様に自然に接し全く怪しまれる事なく関係を結べれば良いですけど」


「そんな状況が都合よく来るものでしょうか?」


 三人がどうしようかと悩んでいる。

 明らかに関係ないイゴールも考えてくれるのはそれも仕事の一つとして含まれているからである。

 

「あー、やっぱこれしかないか」


 ここでレイアが何かを思いつく。


「レイア様、何か良い案があるのですか?」


「ああ、真理亜に怪しまれる事なく自然に接しうまくいけば関係を結ぶ事ができるかもしれない方法がな」


「本当ですか? それでその方法とは?」


「私も気になりますね」


 リズとイゴールが興味津々に聞いてくる。


「ああ、その方法とは・・・」






 それからしばらくたち。


~side清涼女子学園~


「はい、皆さん席に着いてください」


 先生の声に席に着く生徒達。


「今日は授業を始める前にこの学校に新しく来た転校生を紹介します」


 転校生と言う言葉を聞き騒ぎ出す生徒達。

 先生が静かにと言い生徒達は静かになる。


「はい、それでは自己紹介をお願いします」


 先生の言葉にその転校生は、はいと答え自己紹介をする。


「初めまして、宇界真央(うかいまお)と言います、よろしくお願いします」


 そこにいたのは、()()()姿()になっていた魔王レイアであった。




 


読んでいただきありがとうございます。

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