第192話 魔王のお泊り 彩音の家
遅れてしまってすみません。
「では、レイア様行ってきますね」
「ああ」
「お泊り用の物を、一式を四つにまとめておきましたので、一日毎に替えてくださいね、洗濯物とかは、私が帰ったらまとめて洗っておきますので」
「ああ」
「これは、部屋の鍵ですので無くさないようにしてくださいね」
「ああ」
「ええと、それから後は」
「リズ、大丈夫だから遅れるぞ」
「ああ、そうでした、では、行ってきます」
「ああ、いってらっしゃい」
リズは、部屋を出て研修へと向かうのだった。
レイアは、荷物を持ち外に出て鍵を掛け行くのだった。
そしてレイアは、彩音の家に着くのだった。
研修の四日の間真理亜達の家に泊まる事になり、一日目は、彩音の家に泊まる事になった。
レイアは、彩音の家のインターホンを鳴らす。
すると扉が開き彩音が出て来る。
「いらっしゃい真央姉さん、待ってたよ」
「ああ、お邪魔します」
真央は、彩音の家に入るのだった。
「お母さん、真央姉さん来たよー」
すると彩音の母親が来た。
「いらっしゃい、あなたが真央ちゃんね? 私は、彩音の母よ」
彩音の母親は、真央に挨拶をする。
名前は、加藤彩名、彩音と雪音の母親である
「はい、初めまして宇界真央と言います、今日は、泊めてくださりありがとうございます」
真央は、彩音の母に挨拶をする。
「彩音から事情は、聞いてるわ、子供一人で四日もお留守番させるわけには、いかないわ、遠慮しないでね」
「ありがとうございます、あ、これリズからほんの気持ちです」
真央は、そう言ってお菓子の箱を渡す。
「まあ、ありがとうそんな気を遣わなくてもいいのに、さあ上がって」
「お邪魔します」
真央は、彩音の家に上がるのだった。
「おお、まお姉!!」
雪音が真央に抱きつく。
「雪音か今日一日ここに泊まらせてもらうぞ」
「じゃあ、まお姉あそぼー!!」
「いいぞ」
それから、真央は、彩音、雪音と一緒に遊んでいた。
「ただいまー」
「あ、お父さんが帰って来た」
彩音と雪音は、玄関に向かった。
「お父さん、お帰りなさい」
「お帰りなさい」
「ただいま、彩音、雪音」
「お父さん、真央姉さん来てるよ」
「そうか、来てるのか」
「リビングにいるぞ」
「わかった」
リビングに座っていた真央に、男性が話し掛けて来た。
「こんにちは、君が真央ちゃんだね、いらっしゃい、彩音と雪音の父です」
男性の名は、加藤直行、彩名の夫で彩音と雪音の父である。
「初めまして、宇界真央と言います、今日は、泊めていただきありがとうございます」
真央は、彩音の父に挨拶をする。
「気にしなくていいよ、子供を一人で留守番させるわけにもいかないからね、自分の家だと思って遠慮しないでね」
「ありがとうございます」
それから、夕飯の時間まで真央は、彩音や雪音と遊んだりしていて時間を潰し夕飯の時刻になっていた。
「さあ、真央ちゃん、遠慮しないでたくさん食べてね」
『いただきます』
彩音の家の今晩のメニューは、ハンバーグである。
「とても美味しいです」
「そう、良かったわ、たくさんあるから遠慮しないでね」
「はい」
真央は、ハンバーグを食べ一緒に添えてあった野菜も黙々と食べていく。
野菜は、ニンジンとピーマンとコーンであった。
「真央ちゃんは、ニンジンもピーマンも平気なのかい?」
彩音の父が真央に問う。
「はい、好きと言うわけでもないですけど食べられます」
「偉いわね、好き嫌いないのは、良い事よ、彩音と雪音も見習ってほしいわ」
「彩音と雪音は、嫌いなのか?」
「うん、ニンジンは、なんとか食べられるけどピーマンの苦みが嫌い」
「私は、両方嫌いだぞ、まお姉」
彩音と雪音は、明らかに嫌な顔をして言う。
「好き嫌いしていると大きくなれないわよ」
「だって、嫌いなのは、嫌いなんだもん」
「私も嫌いだぞ」
「だったら、ハンバーグと一緒に食べて見ろ」
「え?」
「ハンバーグと嫌いな物なら好きな物と一緒に食べれば少しは、マシになると思うぞ、それにせっかくお母さんが作ってくれたんだから頑張って食べて見ろ」
「うう~、えい!!」
彩音は、ハンバーグと一緒にピーマンを食べた。
「うえ~、やっぱり苦い~」
「でも、食べられただろ?」
「うん」
「じゃあ、残りも頑張って食べて見ろ」
「はーい」
彩音は、頑張って残りのニンジンとピーマンもハンバーグと一緒に食べ続けた。
「うおー、私だって!!」
雪音も負けずにニンジンとピーマンをハンバーグと一緒に食べた。
「うわー、やっぱり苦いぞー!!」
そう言いながらも彩音も雪音もニンジンとピーマンを食べ切ったのだ。
「おお、いつもは、残すのに二人共よく食べたな、偉いぞ」
「真央ちゃんのおかげね、いつもこうだと良いんだけど」
彩音と雪音の両親は、そんな二人の姿を見て微笑んでいた。
家族の微笑ましい光景を見て真央も自然と笑っていた。
ご飯を食べ終え少ししてから真央は、お風呂に入って上がっていた。
「真央ちゃん、湯加減は、どうだったかしら?」
「はい、とても良かったです、それより僕が一番風呂で良かったのですか?」
「いいのよ、今日一日疲れたでしょ? 一番風呂でゆっくりしてほしかったからね」
「ありがとうございます」
「彩音と雪音は、一緒に入ってるのかい?」
「ええ」
「そうか」
彩音の両親は、食事をしていた机に座る。
「そうだ、真央ちゃん」
「はい」
「ちょっと、おばさん達とお話しない?」
「お話ですか?」
「そう、お話、色々聞きたい事があるからさ」
「色々ですか?」
「うん、と言ってもそんな難しい事じゃないからただ、君から見て娘がどう言う風なのかとか聞きたいだけだから、良いかな?」
「わかりました、良いですよ」
真央は、彩音の両親と一緒にお話をするのだった。
読んでいただきありがとうございます。
ちょっと個人的なメンタルの問題で投稿するのにちょっとためらいがありました。
今は、落ち着いたのでできているのを、投稿します。
これからもよろしくお願いします。




