第191話 リズが研修に行くので魔王は、その間一人です
「研修?」
人間界に戻って来たレイアは、朝食を食べながらリズの話を聞く。
「はい、新人の教師は、受けなければならないようでしてこの夏休みにやると理事長に言われまして、それが明後日からなのです」
「まあ、夏休み入る前に聞いてたからな、それで期間は?」
「四日です」
「・・・・・・教師の研修ってそんなに短いのか?」
「わかりませんが、普通は、もっとやると思いますが理事長が言うには、超地獄級の研修をするみたいです、短期で確実に教師のランクを上げるとかどうとか言ってましたけど」
「大変そうだな」
「はい、それでその間レイア様が一人で過ごす事になりますが、大丈夫でしょうか?」
「・・・・・・問題ないだろ、四日ぐらい一人で大丈夫さ」
レイアは、問題ないと答える。
「そうは、いきません今のレイア様は、子供の姿です、子供を一人で四日も留守番させるのは、さすがに世間体もマズいと思います」
「じゃあ、どうするんだ? 僕が一緒について行くわけにもいかないし、いっそ元に戻るか? そうすれば大人の姿だし」
「真理亜様達が来た時どうするのですか?」
「・・・・・・無理があるな」
「やはり、シエラ様の所に止めてもらうのが無難でしょうか?」
「いや、あいつだって用事とかあるだろ」
「困りましたね」
「とりあえず、ご飯を食べようか」
「そうですね」
レイアとリズは、朝ご飯を食べるのだった。
それからレイアは、真理亜達と一緒に公園で遊んでいた。
「え? リズ先生研修でいなくなるの?」
「ああ、明後日から四日程な」
真理亜達と話していて真央は、リズが研修に行く話をしていた。
「じゃあ、真央姉さんどうするの?」
「一人で留守番になるな、まあ問題ないだろ」
「・・・・・・ちょっと皆良いか?」
沙月が真理亜達を集めて何かを話し合っている。
真央は、何だろうと黙って見ていた。
やがて話し合いが終わったのか、真央の元に戻る。
「真央、明日までちょっと待ってもらって良いか?」
「ん? どうした?」
「今日話をしますのでまた明日ここに来てください」
「?」
真央は、よくわからないと言う顔をしていた。
そして次の日になり真央達は、公園にいた。
「真央、明日から四日分のお泊り用の荷物を用意できるか?」
「どうしたいきなり? リズに言えば用意できると思うけど」
「じゃあ、用意してくれ」
「何だ? またどこかに行くのか?」
「いや、アンタを泊めるんだよ」
「どこに?」
「私達の家に」
「?」
真央は、沙月の言っている事がよくわかっていないようだ。
「リズ先生が研修で四日程いなくなるんだろ? だから、その間私達の家に真央を泊めようって話をしたんだよ、で昨日皆の家に聞いたら皆良いって言ってくれたから一日ずつ交代で私達の家に泊めようって事にしたんだよ」
「そうなのか、でも迷惑じゃないか? 四日ぐらい僕は、一人でも大丈夫だと思うが」
「真央ちゃん、一人で留守番は、危ないよ」
「そうだよ、真央姉さんがしっかりしていても、一人は、危険だよ」
「そうですね、子供が一人で四日も留守番なんて真央さんが良くても私達が良くありませんからね」
「と言うわけだ真央、大人しく私達の家に泊まるんだ」
「・・・・・・わかった、じゃあ、お世話になります」
真理亜達に説得された真央は、了承するのだった。
そして、家に帰ってリズに説明するのだった。
「と言うわけで真理亜達の家に泊まる事になった」
「そうですか、それは、良かったです、では、すぐに四日分のお泊りの準備をしますね」
「ああ、頼む」
こうして、真央は、リズの研修の間だけ真理亜達の家に泊まる事になるのだった。
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