第170話 夏だ!!海だ!! 3 複数の魔力反応
時間が経ち昼になる。
「皆さん、そろそろ昼食にしましょうか」
リズが真央達に聞く。
「もうそんな時間か」
「そう言えば、お腹空いた~」
「そう言えば、昼食ってどこで食べるのですか?」
「それなら、あそこにあんなのがありますよ」
リズは、指さす。
そこには、海の家があった。
「プライベートビーチなのに海の家まであるんだ」
「あれ、よく見ると誰かいるよ」
「どうやら私達がここに来ると聞いて雇った人みたいですね」
「「「ああー」」」
「では、皆さん行きましょうか」
「あ、はい」
「私、海の家の焼きそば食べて見たかったんだー」
「私は、たこ焼きが食べて見たいですね」
彩音達は、海の家に向かう。
「真央ちゃん、私達も行こう」
「ああ・・・!!」
真理亜に言われ真央も行こうとしたその時、真央は、横を向いた。
「真央ちゃん、どうしたの?」
真央が違う方を向いていたので、気になって真央に問う。
「いや、なんでもないさ先に行っててくれ」
「うん、わかった」
真理亜は、先に海の家に向かう。
『レイア様』
リズは、念話の魔法を使い真央に念話を送る。
『すでに、他の幹部の者にも繋げてあります』
『わかった、お前達気づいたか?』
レイアは、念話で他の幹部達に問う。
『はい、魔力を感じました』
『しかも、複数の魔力ですね』
レイアの問いにドラギオスが魔力を感じ、ソウガがその魔力が複数いる事を答える。
『我々しかいないこの場所に複数の魔力、明らかにここが目的としか思えませんな』
『と言う事は、マリア様を狙う者ですか?』
『普通の人間なら違うと思うが魔力持ちならそう考えるのが妥当だな』
ライムがその魔力を持った者がここが目的だと言う事、リゼは、真理亜を狙う者、そしてゼナは、それが妥当だと答える。
『そうか、場所は、わかるか?』
『それならすでに把握しています、どうやら一つに固まっているのでは、なくそれぞれ別々の方向から来ていますね』
『数は?』
『三つ反応があります』
レイアの問いにリゼが答える。
『そうか、具体的な場所を教えて転移魔法を頼む、僕が片付けに行く、お前達は、真理亜達を守ってくれ』
『お待ちください、レイア様』
レイアが行こうした所をドラギオスが止める。
『どうした?』
『レイア様が行くまでもありません、我々が対処しましょう』
『レイア様がいなくなれば、マリア様だけじゃなく人間の友人方も不審に思います、俺達が行けば特に問題は、ないでしょう』
『敵が三人ならこちらも三人で行けばいいこと、私とドラギオスとソウガで行きますよ』
ゼナの言葉でドラギオスとソウガも賛同の意を示す。
『なら、マリア様達は、私とリズ、リゼでよろしいかと思いますが、レイア様いかがなさいますか?』
ライムは、レイアに問う。
『・・・・・・リゼ、正確な場所を教えろ、リズは、転移で三人をその場所に送れ』
『『はい』』
『ドラギオス、ソウガ、ゼナそいつらの相手は、お前達に任せるただし殺すな、真理亜を狙う者なら情報を持っているかもしれない、生かして捕らえろ』
『『『は』』』
『ライム』
『私は、マリア様達の傍にいましょう、その方が私もやりやすいので』
『そうだな、お前達頼んだぞ』
『『『『『『は!!』』』』』』
リゼが正確な場所を特定しリズが転移の魔法でドラギオス、ソウガ、ゼナを送り、三人は、魔力持ちのいる場所に向かうのだった。
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