第14話 魔王は人間界について色々勉強する 2
イゴールの教えでレイアは人間界の読み書きを覚えた。
さて、そんなレイアの次の勉強は。
「では、次は計算を覚えましょうか」
「その計算も僕の知る以外の方法があるのか?」
「ええ、たくさんありますよ」
「・・・・・・わかった」
~数時間後~
「な・・・何なんだこの世界の計算は」
レイアは計算を覚えるのに苦戦していた。
「たし算、ひき算ならまだわかるが、かけ算、わり算ってなんだよ」
「まあ、簡単に言いますとより簡単に効率的にできる方法ですかね」
「確かに、いちいち数えるよりもこれを覚えた方が効率良くできるかもな」
「ええ、覚えてしまえば三桁の計算も暗算でできますよ」
「あんざん?」
「まあ、紙とかに書かず頭の中で計算する事ですね、凄い人なら四桁以上の計算なんて暗算でできますよ」
「・・・ホントかよ」
「ええ」
レイアの質問に真面目に答えるイゴール。
それから、読み書きと違って計算を覚えるのはそんなに時間は掛からなかった。
「何とかなったか」
「ええ、完璧にできてますよ」
「そうか」
「では、これらを使って文章問題をしてみましょう」
「え?」
「ですから文章問題ですよ、問題文を読んでそこに出てくる数字を使って正しい計算式を使って解いていく事ですよ」
「わかった」
「なに簡単な問題ですから大丈夫ですよ、それに慣れてきたら分数とか小数点とかあと時間とかの問題もやってみましょう」
「ちょ、ちょっと待てまさかこの算数とかいうのも読み書きと同じでたくさんあるのか!?」
「ええ、たくさんありますよ、それに算数と言っても確か中学校になれば数学と言う名に変わりますね」
「すう・・・がく?」
もはやイゴールが何を言っているのかわからないレイアである。
「では、レイア様さっそく始めましょうか?」
「・・・はい」
イゴールに教えてもらいながら何とかこれも十日ほどで覚えられたレイアであるがしばらく何かの数式を口に出していたみたいだが正気に戻った本人は覚えていなかったそうだ。
読んでいただきありがとうございます。
分数とか小数点とかってもう覚えているかも怪しい作者です。
それではまた次回。