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第13話 魔王は人間界について色々勉強する

 人間界で暮らす準備をするため、住む場所を探すためにマリアについて調べる事になった。

 マリアについてはリズが調べる事になりレイアはその間イゴールの空き部屋で過ごす事になった。

 

 とここでイゴールがまた色々な本を持ってきた。


「レイア様、ただ待っているのもあれですし人間界について勉強してみてはいかがですか?」


「人間界について?」


「ええ、この世界の一般常識とかを知れば自然に暮らせると思いますし」


「なるほど、確かにそうだな」


 人間界で暮らすには当然その世界の知識を知るのは当然の事だろうと思うレイア。


「勉強なんていつ以来だろうな」


「では、まず私がこの世界の読み書きを教えましょう」


「ああ、よろしく頼む」


 こうしてレイアの勉強が始まった。



~数時間後~


「な、何なんだこの世界の読み書きは」


 レイアは読み書きを覚えるのに苦戦していた。


「ひらがなにカタカナに漢字って三種類もあるのか、しかも書き方がそれぞれ違うし」


「ええ、この国日本では大体この三種類ですね」


「ん? この国では」


「はい、別の国ではまたその国の言葉や読み書きはこの国とはまた違いますよ」


「なん、だと?」


 その言葉にレイアはただ唖然としていた。

 結局この国日本で使われている読み書きを覚えるのに二日ほど掛かった。


「これで良いのか?」


「ええ、これだけ覚えればこの国では不自然だとは思われませんよ」


「そうか」


 イゴールのお墨付きをもらってどうにか読み書きをマスターしたレイアであった。

 

 だが。


「では、英語も覚えてみましょう」


「え、えいご? 何だそれは?」


「別の国の言葉ですよ、確かアメリカと呼ばれる国の言葉でしたかね、この国の学校に通う子供達も勉強で習いますからぜひレイア様も」


「そ、そうなのか? じゃあ、覚えてみるか」


「では、アルファベットから覚えましょう」


「あ、あるふぁ? 何だそれは?」


「英語に使われる文字ですよ、ああついでにローマ字も覚えてみましょう」


「ろ、ろーまじっていったいいくつの言葉があるんだ!? この世界!?」


「さあ、私も詳しくは知りませんがちょっと待ってください」


 そう言ってイゴールはポケットから何かを取り出し操作する。


「おい、何だそれ?」


「ああ、スマホのことですか? まあこれも後で勉強しますから、ああ出ましたよ、何か軽く百以上はあるみたいですよ」


「ひゃ・・・百!?」


 イゴールの答えにレイアはまた唖然とした。


「まあ、その他の国の言葉については興味が出たら覚えればいいですから今は日本語と英語を覚えましょう」


「は、はい」


 イゴールに教えてもらったがさすがに難しかったのか覚えるのに十日ほど掛かってしまうレイアであった。


 


 


読んでいただきありがとうございます。

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