第124話 シエラの学園生活 2 行動開始
本日、二話目の投稿です。
「いじめられているのですか!?」
家に帰りセレナに自分の現状をシエラは、話す。
「そんな感じですね、まあまだかわいい方ですけど」
「いや、もう酷い方だと思いますよ、クラス全員でいじめているのですか?」
「いえ、どうやらこのクラスを陰で牛耳ってる子がいるみたいですね」
「そうなのですか?」
「ええ、誰だかは、大体は、見当がついていますが確信を得るためには、やはり直接誰かに聞かなければなりませんね」
「でも、避けられているなら誰も答えてくれないのでは?」
「大丈夫ですよ、聞く方法なんていくらでもありますからね、明日が楽しみですね」
そう言ってシエラは、黒い笑みを浮かべる。
「・・・・・・相手は、子供なんですからほどほどにですよ」
セレナは、一応念を押すのだった。
次の日シエラは、学園に通い相変わらずクラスから避けられてるのだった。
「さて、いきますか」
そう言ってシエラは、行動に出るのだった。
「ちょっと良いですか? 先生から話がありましたので」
シエラは、クラスメイトの一人に声を掛ける。
「え? うん、良いよ」
その子は、シエラに対して素っ気ない返事をする。
「では、こっちへ」
そう言ってシエラは、移動しその後をその子がついて行く。
「ちょっと待ってもらって良いですか?」
「え?」
シエラが途中で止まる。
見るとそこは、トイレだった。
「あ、うん、わかった」
それで察したその子は、シエラを待とうとするが。
「え?」
するとシエラは、その子の腕を引っ張り強引にトイレの扉を開け一緒に中に入り扉を閉めそのまま壁ドンするようにしてその子を逃げられなくさせる。
「え? 何?」
突然の事にその子は、今の状況に混乱していた。
「シエラちゃん、どうしたの? 先生の話は?」
「ごめんなさい、それは、嘘ですこうでもしないと話ができなかったので」
「え?」
「今なら、私とあなたの二人だけです、話してもらいますよ、何故私が避けられてるのか、いやこう言った方が良いでしょうか? 誰に言われて皆で私を避けているのですか?」
「それは・・・・・・」
その子は、何かを言おうとするが止めてしまう。
「どうしても話しませんか、話して欲しいんですけどね、学級委員の柊奈津美さん」
柊奈津美 、シエラのクラスで学級委員をいている子である。
「・・・・・・」
奈津美は、それでも無言でいる。
「そうですか、では、こうするしかないですね」
「え?」
シエラは、奈津美に顔を近づける。
「私、どっちかって言うと女の子が良いんですよ」
奈津美の耳元でそう囁く。
「え? え!?」
「ふふ、驚いている顔もかわいいですね」
奈津美の頬に手を触れシエラは、言う。
「ッ!!?」
突然の事に奈津美は、怖くなったのか逃げようとするがシエラが逃がさないようにしているため動けずにいる。
「どうしたのですか? もしかしてこっちが良いのですか?」
そう言ってシエラは、手を下の方に動かす頬から首にそして胸の辺りで止める。
「ふふ、ここが良いのですね?」
「い、いや、やめ」
「そう言ってますけど、体が拒否していませんよ?」
「ちっ、ちがっ」
「ふふ、学級委員なんて真面目ぶってますけど、意外とこの手のものも知っているんですね」
「・・・ッ!!」
「本当は、いけない事にも興味があるのでは、ないのですか?」
「そんな事!」
「むきになっている所が余計に怪しいですね、白状したらどうですか?」
「お願い、もうやめて」
「では、話してください、でなければ」
そして、シエラの手は、さらに胸から下へ下へと下がって行く。
「!! わかった話すから!!」
そして奈津美は、シエラに話すのだった。
掃除の時間。
シエラは、体育館の倉庫の掃除をしていた。
バケツに汲んだ水に雑巾を入れ絞って床などを拭いていた。
「ふう、こんな所ですね、バケツを持っていきますね」
「うん、わかった」
シエラの他にもう一人、二人で掃除をしていたのだった。
「ああそうでした、少し良いですか?」
「何?」
シエラは、その子に向かって言うのだった。
「あなたですよね? クラスの皆に言って私を避けさせたり色々嫌がらせをやらせていたのは、何故ですか?」
読んでいただきありがとうございます。
シエラは、レイアのためなら今回のような行動も当たり前のようにしてしまいそうです。




