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第119話 沙月の姉登場

「ほら、ここがさっちゃんの家だよ」


 真央達は、沙月の家の前に着いていた。


「ちなみに、二つ隣の家が私の家だよ」


 そう言って彩音は、自分の家を指さす。


「そう言えば、二人は、幼馴染って沙月が言ってたな」


「うん、五歳の時から一緒にいるよ」


「そうか」


「んじゃ、入ろうか」


 彩音は、家のチャイムを鳴らす。


『はい』


「さっちゃん来たよ」


『おお、ちょっと待ってろ』


 ドアが開き沙月が出て来る。


「いらっしゃい、真央来てくれてありがとう」


「大丈夫だ、気にするな」


「中に入ってくれ」


「「「「お邪魔します」」」」


 真央達は、中に入っていく。


「姉ちゃんは、今、二階の仕事部屋にいるからとりあえずついて来てくれ」


「わかった」


 真央達は、沙月の後をついていく、そしてその部屋に到着する。


「ここだよ、今呼ぶから」


「ああ」


「真央、今のうちに言っておくよ」


「何だ?」


「そのさ、うちの姉ちゃん何となく凄いから、もしもの時は、遠慮しなくていいからな?」


「どういう意味だ?」


「言葉通りだ、とにかく姉ちゃんを呼ぶぞ」


 沙月は、ドアをノックする。


「姉ちゃん、真央が来たよ」


『え!? 本当!?』


 ドアの奥で何か大声が聞こえる。

 そしてドアが開き。


「真央ちゃん!! 待ってたよー!!」


 大人の女性が勢いよく出てきた。


「!!」


 その時、身の危険を感じたのか真央は、素早く相手の懐に入り込み。


「フッ!!」


「ヘブゥッ!!」


「・・・・・・あ」


 見事なボディブローをやってしまったのだった。


「あの、ごめんなさい」


 ピクピクと床に転がっている女性に真央は、謝罪する。


「大丈夫だ真央、立派な正当防衛だ、私が証人になるから」


 沙月は、冷静にそう言うのだった。











「ごめんなさい、大丈夫ですか?」


「ああ、良いの良いの私こそいきなり勢いよく出て来ちゃったからごめんね、びっくりさせて」


「いえ、僕は、大丈夫です、でも思い切りやってしまったから、痛みがまだ引いてないんじゃ」


「いやいや、大丈夫だから、真央ちゃんは、気にしなくて良いよ」


 そう言うが沙月の姉は、まだお腹を押さえている。


「よほど、当たり所が悪かったんだな、まあ姉ちゃんの自業自得だな」


「さっちゃん、なんか酷くない?」


「普通だろ?」


「そうなのかな?」


「あはは、皆もいらっしゃい、あ、真理亜ちゃん無事で良かったよ、沙月から誘拐されたって聞いた時は、びっくりしたよ、本当に無事で良かった」


「はい、心配してくれてありがとうございます」


「あの時の沙月は、大変だったよ取り乱していて泣いていたからおとなしくさせるのも大変だったよ」


「ちょっ、姉ちゃん!!」


 沙月は、顔を真っ赤にしながら叫ぶ。


「あはは、ごめんごめん」


「ありがとう、沙月ちゃん」


「友達なんだから、心配するのは、当然だろ、それより姉ちゃん本題に入らないのか?」


 顔を赤くしながらも沙月は、話題を変えるために姉に聞く。


「あ、そうだった」


 沙月の姉は、思い出したかのように両手をポンと叩く。


「真央ちゃん、あ、まだ自己紹介してなかったね、初めまして私は、沙月の姉の相沢卯月(うづき)って言うのよろしくね」


 相沢卯月(あいざわうづき)、沙月の姉であり、有名な女性漫画家である。


「初めまして、宇界真央です」


 卯月が自己紹介したので真央も自己紹介をする。


「うん、よろしくね・・・・・・」


 卯月は、真央をジーっと見つめている。


「あの、何か?」


「・・・・・・良い」


「え?」


「良い!! 最高に良いよ!! 私の理想のクール系小学生だよ真央ちゃん!!」


 卯月は、興奮したように叫んでいる。


「沙月の言った通り、そして私の想像以上の子だよ、ずっと思いつかなかった最後の魔法少女が今私の頭の中で出来上がりつつあるよ」


「はあ」


「真央、何を言ってるのかわからないと思うが安心しろ私にも何を言ってるのかさっぱりわからんから」


「そうか」


「さあ、真央ちゃんさっそく部屋に来てモデルになってもらうから」


「あ、はい」


 そして真央達は、部屋へと向かって行く。

 だが、この時真央は、まだ知らなかった。

 まさか、あの時の時間をまた感じさせてしまう事になるとは、この時の真央は、全く想像していなかった。





 




 






 

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