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第106話 真理亜の家へ 7 執事木村の正体

本日、二話目の投稿です。

「お前、この世界の者じゃないだろ? 魔力を感じるぞ」


 真央は、そう木村に言う。


「・・・・・・ええ、確かに私は、この世界の者では、ありません」


 木村は、否定せず素直に答える。


「しかも、魔族じゃないな人間だろ? 僕と同じ世界にいた」


「はい、その通りです」


「そうか」


「ところで真央様は、魔族なのですか?」


「ああ、そうだ」


「なら、私もお聞きします、魔族が何故お嬢様と同じ学園に通ってるのですか? お嬢様の安全の為には、どうしても聞かなければならないので」


「そうだな、まず僕の事について話そう、だがその前にリズいるんだろ? 出て来い」


 真央は、呼びかける。


「はい」


 そして、リズが現れる。


「!! いつの間に」


 木村は、突然現れたリズに驚く。


「認識阻害の魔法を使いましたからね」


 リズは、笑って答える。


「念のため他の人に聞かれたくないからな、リズ」


「はい」


 リズは、認識阻害の魔法の範囲を広げ発動させる。

 これで真央達の会話は、聞かれないのである。


「さて、これで良いだろ、で僕の事についての話だったな?」


 真央は、自分が魔王である事を木村に伝える。

 当然木村は、驚く。


「ま、魔王ですか? それにしては、魔力が」


「普段から抑えてるからな、少し上げて見せよう」


 真央は、少し魔力を上げる。


「ッ!!」


 それを目の当たりにした木村は、冷や汗をかく。


「これでもほんの少し上げただけだぞ」


「ほんの少しでこれほどですか、なるほど信じますよあなたが魔王だと言う事を」


「そうか」


「ですがなおさら疑問に思います、何故魔王であるあなたがこの世界で学園に?」


「それは、真理亜にも関係する事だな」


「お嬢様に?」


 木村は、疑問に思う。


「真理亜が来る前からこの屋敷で執事をしていたなら、真理亜から魔力が出ていた事に気づいたか」


「ええ、確かにお嬢様から魔力は、感じました、正直何故と思いましたがいつの間にか魔力は、消えていましたので何よりお嬢様自身が何も気づいていない感じでしたので特に気にもしませんでしたが・・・・・・まさか!!」


 木村は、何かに気づく。


「そうだ、真理亜は、魔族とこの世界の人間との間に生まれた子でその母親は、僕の姉だ」


「!!?」


 真央の言葉に木村は、ただ驚くしかなかった。


「本当なのですか?」


「ああ、本当だ僕の配下であるそこのリズが真理亜の記憶を見たからな」


「はい、間違いなく真理亜様は、こちらにいる魔王レイア様の姉レイラ様の娘です」


 そうリズは、答える。


「レイア、それがあなたの本当の名前ですか?」


「ああ」


「なるほど、お嬢様があなたの姉の娘だと言う事は、わかりましたがそれであなたが同じ学園に通う理由は、何なのですか?」


「今度は、そこについて話そう」


 レイアは、木村に理由を話す。


「お嬢様の命が狙われている!?」


「そうだ、理由は、わからないがな」


「そうですか・・・・・・」


 木村は、黙り込む。

 そして。


「魔王レイア様、お願いがあります」


「何だ?」


「どうか、お嬢様を連れて行かないでください!」


 木村は、そう言いレイアに頭を下げるのだった。



読んでいただきありがとうございます。

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