第102話 真理亜の家へ 3 食事でもしながら
今回は、短めです。
「さあ、どうぞ」
テーブルには、豪華な料理が置かれている。
「いただきます」
真央は、料理を一口食べる。
「どう?」
「うん、美味しい」
真理亜に聞かれて、料理が美味しいと真央は、答える。
その言葉を聞いて真理亜は、笑顔になる。
「あ、美味しいです」
見ると真理亜の両親も見ていたので真央は、二人にも美味しいと答える。
「それは、良かった」
「たくさんあるから遠慮しないで食べてね」
「はい」
そう言って真央は、料理を食べ始める。
「真理亜から大人と同じくらい食べると聞いた時には、何かの冗談かと思ったが、本当に大人と同じくらい食べそうな勢いだな」
「あ、ごめんなさい」
「いやいや、すまない違うんだ、ただ実際に見て驚いただけさ、なるほど君が特大デカ盛りカレーを食べ切ったと言うのも本当なんだな」
「あのカレーですか?」
「ああ、そうさ私も昔一度食べたことがあるが、半分も食べ切れず残してしまったものさ」
はははと笑いながら真理亜の父は、語る。
「ふふ、真理亜の言った通りの子ね」
「え?」
「ここ最近は、真央ちゃんの事ばかり話しているのよ」
「お、お母様」
真理亜が慌てて止めようとするが真理亜の母は、構わず続ける。
「新しく転校してきた子と友達になれたって喜んでいたのよ」
「そうなんですか?」
「ええ、勉強も運動もできて、しかもクールでかっこいい子だって言ってたわ、もしも男だったら、気になっていたかもって」
「お母様!」
「ふふ、確かに真央ちゃんが男だったら私も気になるかもね」
「うう、真央ちゃんごめんね」
真理亜が顔を真っ赤にしながら真央に謝罪する。
「いや、別に良いさ、真理亜が僕の事そう思っていたのは、何だが照れるな」
真央も少し顔を赤くしながら照れた仕草をする。
「確かに真央君が男だったら真理亜の将来の候補として考えても良いかもな」
「お父様まで、もう」
真理亜は、膨れっ面になる。
「ははは、すまんすまん」
「ごめんなさい、あまりにも慌てる真理亜が、かわいかったからつい」
真理亜の両親は、笑い合う。
それを見て真理亜も自然と笑顔になっていた。
その光景を見て真央は。
(本当に、真理亜を大切にしてくれているんだな、この人達なら真理亜を任せても大丈夫だな)
そう心の中で思い笑うのだった。
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