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第101話 真理亜の家へ 2 真理亜の両親

「君が真央君かな?」


 真理亜の後に入って来た二人の大人の男性と女性。

 おそらく真理亜の両親だと思われる。


「はい、そうです」

 

 真央は、答える。


「そうか、真理亜の父です、いつも娘と仲良くしてくれてありがとう」


 真理亜の父、名前は、高梨栄一(たかなしえいいち)、真理亜の父であり、一大企業の会社の社長をしている男性である。


「あなたが真央ちゃんね、真理亜の母です、娘からあなたの事は、聞いてるわ」


 真理亜の母、名前は、高梨裕子(たかなしゆうこ)、真理亜の母であり、真理亜の事を大切に思っている女性である。


「初めまして、宇界真央です」


 真央は、二人に挨拶をする。


「礼儀の良い子だな」


「ええ、それと真央ちゃん」


 真理亜の母は、真央に近づく、そして。

 

「ありがとうね」


 真央にお礼を言うのだった。


「え?」


「怖い思いをした真理亜の傍にずっといてくれたって聞いたから、そのお礼よ」


「僕は、何もしていませんよ、真理亜を助けたのは、リズなんですからお礼ならリズに」


 実際は、真央が助けたのだがリズが助けたと言う事になっているため、自分がお礼を言われる意味がよくわからない真央である。


「確かにそうだけど、真理亜が安心できたのは、あなたが傍にいてくれたからよ、だからありがとうね」


「・・・・・・」


 真央は、どこか照れた様子だった。


「でも、真央ちゃん、真理亜を助けるために一人で犯人のいる所まで行こうとしたのは、いけないわ、そう言うのは、大人の人に任せておけば良いんだから、二度とそんな危険な事をしては、ダメよ」


 真理亜の母は、お礼を言った後で真央が危険な事をした事を叱る。

 

「ごめんなさい、気を付けます」


 真央は、素直に謝るのだった。


「わかれば良いのよ、でも助けに行こうとしたその気持ちは、嬉しいわ」


 真理亜の母は、そう言って真央の頭を撫でる。


(母親だからだろうか、素直にこの人の言う事を受け入れてしまうのは、母は、偉大とは、よく言ったものだな)


 そんな事を真央は、思うのだった。


「初めまして、真央さんの保護者代わりそして清涼女子学園で英語の教師をしています、リズ・フランベールです」


「おお、あなたがリズさんですか、あなたには、本当に感謝しています」


「娘を助けていただきありがとうございます」


 真理亜の両親は、リズにお礼を言う。


「いえ、こちらこそ、大切な娘さんを危険な目に会わせてしまい申し訳ありませんでした」


 リズは、真理亜の両親に頭を下げ謝罪をする。


「そんな、頭を上げてください、娘の担任の先生や理事長にも謝罪を受けましたが誘拐されたのは、下校の途中だったそうじゃないですか、あなた方教師には、何も落ち度は、ありませんよ」


「そうですよ、ですからそんなに責任を感じないでください、真理亜も学園が楽しいと言っていますから、楽しい学園にしてくれている、先生方には、感謝の方が大きいですから」


 真理亜の両親は、気にしていない事をリズに言う。


「そう言っていただけると、助かります」


「さあ、この話は、ここまでにして今夜は、お二人に豪華な食事を用意しましたのでぜひ召し上がってください」


「我が家のコックが腕によりをかけて作りましたから」


「はい、いただきます」


「真央ちゃん、行こう」


「ああ」


 真理亜に連れられ真央は、行くのであった。


 


 






読んでいただきありがとうございます。


活動報告に初めてコメントが書かれていました。

何だか嬉しい気持ちになりました。

この場でお礼を言わせていただきます、ありがとうございます。

これからも投稿を頑張っていきたいと思います。

それでは、また次回をお楽しみに。


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