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【中学突入】転生魔王は寺に生まれる。  作者: 寿明結未(ことぶき・あゆみ)
第三章 魔王様、中学時代をお過ごしになる

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106 魔王様の、春休みの楽しみ方①

毎週水曜更新です。

お越し下さり有難う御座います。

本日は1話更新です。

またボチボチ更新していくので、どうぞ応援よろしくお願いします。

春休みは短い。

短い期間にやるべき事をやらねばならないが、他の休みと比べると圧倒的に短い。

故に、思い出作りとは大事なのだ。

今日は檀家さんや周辺住民たちによる、寺に植えられた桜の花で花見の日である。

駐車場にはブルーシートが敷かれ、各々持ち寄った弁当だなんだと広げて楽しまれている。

寺がする事と言えば場所の貸し出しとトイレの貸し出しくらいで、後は通常営業である。

ただ、酔っ払いの相手はしたくないので、その日ばかりは未成年であることを盾に母屋に居ることが多いのだ。



「こういう日は、我々もお祭り感覚を味わいたくなりますね」

「なるなる。こう、お酒は飲まないけど大人の空気は味わいたいよね」

「でも祐一郎、お祭り感覚を味わうにしても、難しいだろ?」

「いえいえ、先日面白いものを買ってきたので、これも一つの大人の料理の楽しみ……と言う事で、本日は【焼き鳥屋】になり切ってみようかと」

「「焼き鳥」」

「鶏肉、セール品で安かったんですよね……なので朝から仕込みをしまして」

「それで魔王はずっと台所にいたのか」

「納得」

「私は自分で焼きながら食べますので、要望聞きつつあなた方の食べたい串を焼こうかと。ただし食べられるものには限りがありますが」



そう言うと近場の店で見つけた【家庭で焼き鳥セット】なるコンロで焼くタイプを二つ取り出し、セッティングしてく。

ガスは多めに買ってあったので出費は抑えられているし、買ったのは肉と野菜くらいだ。

焼くべきものをドンと大皿に乗せて、皆さんの前には長めの皿を置き、ジュースで乾杯しながら食べるのだ。



「ではガスを付けて温めますかね。一人一本か二本ずつ聞きますよ」

「えー? 僕ネギがいいな。後は……ししとう!」

「俺はガッツリ鶏肉セットで! 鶏肉なら何でも!」

「私はしいたけ!! あと砂ずり!!」

「では焼いて行きましょう。時間は掛かりますから会話でも楽しみつつですよ」



そう言うと額にタオルを巻き言われた串を選んで焼いて行く。

1本串だと普通の鶏肉などはいいが、野菜系はバランスが取れないと思い2本串。

それをガスで焼きつつ目の前で塩コショウ等で味付けもしつつ焼いて行く。

煙は大量に出る為窓は開けているが、お家で焼き肉等もするので然程気にしていいない。



「外の花見もいいんだろうけどさ。花見しながらお家で焼き鳥ってあんまりないよね」

「デザートに水切りカスピ海ヨーグルトも用意してますよ。イチゴジャムと一緒にどうぞ」

「それで牛乳一本丸ごと使ってたのか魔王」

「ええ、先日ヨーグルトの種なるものを購入しまして。店で買うより自前で作れた方がお財布的に良いなと思いましてね」

「主夫の鏡だな!!」

「でも、なんでカスピ海ヨーグルトで食べないの?」

「一晩水切りすると、レアチーズの様な味わいになるんですよ」

「「「へ――!!」」」

「レアチーズケーキにも応用できる味ですね」

「魔王の作るレアチーズケーキか」

「でも、お洒落なのを作るんだろうな……」

「私は普通のチーズケーキの方が好きだ」

「勇者よ、乳製品は胸が大きくなると言う噂があります。眉唾ですが」

「しっかり食べよう!! 大きく育てよう!!」



その気になった勇者の発言にアキラが顔を真っ赤にしている。

初心だなと思いながらも焼き鳥は焼いて行く。

いい感じに焼けたら、焼けた奴から順に注文した方の皿にのせて行き、次なる依頼を聞いては焼いて行く。

無論我もシイタケと砂ずりは焼いている。我もこの二つが大好物なのだ。



「焼きたてですから熱いですよ」

「冷やしながら食べるよ。ジュースもまだあるし」

「このやみつきキャベツも美味しいよな」

「キャベツのお代わりはそちらに。タレは追加でかけて下さい」

「至れり尽くせり」

「アキラと小雪の分焼けましたよ」

「「わーい」」

「私の分は隣に置いて……次はどれにしましょうか」



そう言って只管焼いては喋って食べていくスタイル。

我も途中で水分補給しながら焼き続け、見事に野菜串が残った所で全員野菜串で〆ることになった。

無論、ししとう串もあるのである。



「ししとうってさ、当たりハズレあるよね」

「ありますね」

「それが面白いんだけどね? 当たりを引いたら辛いんだよね」

「それ、ハズレって言わないか?」

「ししとうの時期によっては、辛い物が多い時もありますからね」

「魔王、まだお腹いっぱいになれなかったから、簡単なの作れない?」

「全部食べたら作って差し上げますよ。何が食べたいんです?」

「エリンギのバターソテーに魔王特製のチャーハン」

「僕も食べたい」

「俺も食べたいな」

「何の変哲もないただのバターソテーとチャーハンですよ?」

「いや、魔王の作るチャーハンってメッチャ美味いからね?」

「俺も数回食べたけど美味かったなぁ」

「シンプルなのに美味いのは才能だと思うぞ!」

「ご飯の時だけ褒めてくるスタイルですね?」



勇者の頭をツンツン突きつつ野菜串とししとうに気を配りつつ焼き上げ、最後は各自焼いた分から食べて行って貰うと――。



「くぁっ!!」

「勇者撃沈」

「当たりを引きましたね?」

「鼻がツンツンする!!」

「それも一つの思い出です。存分にツンツン為さい」

「いやいや、小雪ジュース飲もう」

「魔王が私に対して魔王過ぎる」

「語彙力が低下してますよ」



と言っていたら我も当たった。

鼻を抑えツンツンするのを水でグイッと流して難を乗り切る。

そう、我は甘党だが、辛いのが苦手なのだ。



「お、魔王も当たり?」

「私は辛いのは苦手です」

「祐一郎甘党だもんな」

「最近カレーがやっと中辛食べられるようになったお子様だもんな」

「恵さん?」

「いいじゃん、甘党魔王とか最高に可愛いじゃん」

「解せませんが、おはぎとか好きですよ。羊羹とか」

「謝罪に買ってきます」

「そうしてください」



こうして最後はエリンギのバターソテーと人数分のチャーハンを作ってラストにカスピ海ヨーグルトの水切りをヨーグルトソースをかけて食べてから〆て後片付け。

皆「レアチーズになってる」と驚きながら食べていたので我としては満足だ。

手間は掛かるがこのひと手間で味が変わるのだから作っていて楽しい。

後片付けは皆でやりつつ、花見をしながらちょっと大人の気分を味わえた日の事だった。



読んで下さり有難う御座います!

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