100 魔王様と魔法使い、学校へ行く【理由】を知る。
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「えっ!? それマジなの?」
「ええ、その様です」
「そっか――……アキラがねぇ。凄い悪い事しちゃったな。利点一つ見つかったね」
「ええ、この利点を無視する事は出来ません」
「それもそうだね……通信教育は夏休みまでにしようか」
「ええ、一旦それで良いでしょう」
「アキラからの情報だと僕たちかなり授業前に進んでるみたいだし、学校で遅れを取るって事はないでしょ」
「それだけは無いですね」
「オーケー。叔母さんと叔父さんに話しを着けに行こう」
「そうしましょう」
そう言うと我と魔法使いは居間に集まっている両親の所へ話を付けに言った。
それは――学校に再度通うという意志を伝える為だ。
『アキラ』と言う利点を見つけてしまった以上、それは学校に通うというのに意味が出てくる。
『アキラが我たちと一緒に学校生活を送りたいのに送れないで悲しんでいる』と言うのは、在ってはならぬ事なのだ。
「と言う事で、夏休みが終わり次第学校に通い始めます。つきましてはサイズが小さくなった体操着や制服を新しく仕立てて貰えればと」
「ごめんね叔母さん叔父さん、僕もアキラが悲しんでるって言われたら、学校の利点はないもないけど、アキラって言う利点があるから行くよ」
「あああっ あなた達本当に!?」
「本当にまた学校に通ってくれるのか!?」
「アキラが大事ですからね」
「うんうん。明日アキラ来るから僕たちから夏休み明けから一緒に学校に通うっていう」
そう言うと両親は涙を流し、我たちもホッと安堵したその時だった。
何とアキラがやって来たのだ。
どうやら勇者に用があったようだが、我たちが揃って現れると驚き、我たちがガシッとアキラの肩を掴むとそのまま金つき堂へと連れて行く。
そして――。
「アキラ、いう事があるだろう」
「何故私達と学校に行きたいというのを黙っていたんです?」
「あ、え? あ! 小雪っ」
「は――っ! 学校に利点はありません。ですが、学校に行く利点を見つけました。アキラ、貴方ですよ」
「僕もだよ」
「二人……とも」
「寂しいなら寂しいって言えよな? 何が大丈夫~分かったーだよ、ふざけんな!」
「学校に利点はありませんがアキラと学生生活をおくるという利点が出来たので、夏休み明けから私も恵さんも学校に再度通い出しますよ。目立つでしょうがいい時期を過ごしましたので受け入れましょう」
「僕もだよ」
「う……ううぅぅぅぅうううっ!!」
「歯を食いしばって泣くなよ……ごめんなアキラ」
「また三人、一緒に居ましょう」
そう言うと大粒の涙をボタボタと落としながらアキラは頷き我たちに抱き着いてきた。
絞り出す声で「ありがとう!!」と叫んだ後は声を上げて泣き、我と魔法使いは顔を見合わせ苦笑いすると、アキラを抱きしめて三人抱き合ってアキラを強く叩いた。
「元より小学校の頃から三人です。また元に戻るだけですよ」
「そうだね、小雪は取られちゃったけど、恨むに恨めない友達だもんな」
「二人共ありがとう……ありがとう!!」
「しょうがない【理由】だな、本当に」
「全くだね」
そう言って最後は笑い合い、アキラが今までどこのチームにも属さず、我たちを待っていたことも知った。
困ったモノだと思ったが、義理難いとも思う。
魔法使いと共に、アキラをもっと大事にしないとなと思ったのは言う間でもないし、何より幼い頃から一緒にいる故に、アキラも我たち以外とは無理だったのだろう。
「とはいえ、もう直ぐ夏休みですね」
「アキラは我慢出来るの?」
「俺も暫く学校休むつもりでいたからさ。少し早めに夏休み入るよ。その代わり夏休みの間で良いから泊って良いか?」
「両親に聞かねばなりませんが、相談してみましょう」
「助かる。駄目なら数日でもいいからさ」
「お盆は寺忙しいからなぁ……」
「とはいえ、手伝いがいるのとでは随分と違ってくる」
「確かに言えてるわ」
「但し、私達と同じ生活なので大変ですよ?」
「楽しみにしてる」
「後はお盆の帰省があるなら帰る事。宜しいですね?」
「お盆の間は流石に家に帰るさ」
「では良いのではないでしょうか。私たちの学校に行く理由が貴方ですからね」
「叔母さん達泣いて喜びそう。今から聞きに行こう」
こうしてアキラを連れて母屋へと戻り、我たちが学校に行く理由がこのアキラがいるからと言う理由であることを伝えた上で、夏休みのお盆以外はうちに泊めていいかと言うと、両親は泣きながらアキラに礼を言い、お盆以外の間は泊まりに来ていい事になった。
アキラもそれは実家に連絡を入れるとの事で、まずは一安心だろう。
こうして早めの夏休みとなったアキラは後日我が家に長期泊まりに来る事となり、勇者といちゃつくシーンも度々見られるわけだが――。
「三か月の間アキラ一人にした罰です。私は何があっても受け入れますよ」
「は~~……僕もだよ。ちぇっ。何だかんだ言いつつ僕たちアキラに弱いよね」
「良き友を得たと思いましょう。何よりも宝です」
「……秘宝って奴かもね?」
「秘宝は彼女にしましょう。それは譲れません」
「あはははは! は――……僕の春は何時かなぁ」
「今夏ですよ」
「恋の意味での春だよ、馬鹿魔王」
「あっはっは!」
笑いながら馬鹿にしていると「どうしたどうした!」とアキラも作務衣姿でやってきて、勇者も集まりワイワイ騒ぎながら過ごすことになった一足早い夏休みに入ったばかりの出来事だった。
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