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風の中の詩

海月

作者: 惠美子

海月と言われて薄笑いを浮かべるあなた。

なぜ怒らないのでしょう。

そんな気概や気力がないのでしょうか。

それともわたしの言うことで動じるようなちっぽけな人間ではないというのでしょうか。


いいでしょう。何度でも言います。

あなたは海月です。骨がありません。

いくら将来の夢を語っても、あなたは何もできていない。

その程度で努力したと言い張るのですか。


努力とはあなたのいうようなものではないはずです。

それが努力の名に値するなら、わたしはもっと偉くなっていてもいいはずです。

なぜ悔しがらないの。なぜ、無気力なままなの。

あなたは情熱の苦しさと悦びをまだ知っていないだけです。


さあ、ゆきなさい。

あなたは茨や石ころだらけの道を歩くのです。

苦しみ疲れたら、帰ってきなさい。

今はまだ疲れてはならない。まだあなたは歩いてもいないのだから。

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― 新着の感想 ―
[良い点] そうなのかもしれない。でも、うれしいんです。初めて、正気の生活を楽しめているんですから。ありがとうございます。
2019/10/18 20:04 退会済み
管理
[良い点]  キャラクター性。   芯の強いヒロインが、落ち込んで腑て腐れた主人公を叱るシーン……が、浮かんだ。  自分はマゾではありませんが、ほれぼれする叱り方だと思う。  [一言]  あえて例える…
[一言] 激しい思いを突きつけられたように感じたのは、わたしの中に焦燥があるからかもしれません。 背を押し、さあ試練を受けに行きなさいと叫んでもらえたような気がします。 「苦しみ疲れたら、帰ってきな…
感想一覧
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