海月
海月と言われて薄笑いを浮かべるあなた。
なぜ怒らないのでしょう。
そんな気概や気力がないのでしょうか。
それともわたしの言うことで動じるようなちっぽけな人間ではないというのでしょうか。
いいでしょう。何度でも言います。
あなたは海月です。骨がありません。
いくら将来の夢を語っても、あなたは何もできていない。
その程度で努力したと言い張るのですか。
努力とはあなたのいうようなものではないはずです。
それが努力の名に値するなら、わたしはもっと偉くなっていてもいいはずです。
なぜ悔しがらないの。なぜ、無気力なままなの。
あなたは情熱の苦しさと悦びをまだ知っていないだけです。
さあ、ゆきなさい。
あなたは茨や石ころだらけの道を歩くのです。
苦しみ疲れたら、帰ってきなさい。
今はまだ疲れてはならない。まだあなたは歩いてもいないのだから。




