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雨の街  作者:
9/18

「いいの!?」


「うん、これがあれば来れるから」


レイラが手渡してきたのは、杖に付いている物と同じ紅い石だった。鎖が付けられており、ペンダントになっている。


「こっちに来る時は、そのペンダントを着けて、この階段を上って。そうすれば、私の家の前に着く」


「ありがとう!」


ペンダントを着けたディアナは、2人に手を振って歩き出した。




家に着いたディアナは、母親に買い物籠を渡した。


「雨、酷かったでしょう。大丈夫だった?」


「近くの家で雨宿りさせて貰ったから。私と同じくらいの子が独り暮らししてたんだけど」


「運が良かったわね。でも、女の子に雨宿りさせて貰うなんて、"異界の魔女"の話みたい」


母親の洩らした言葉に、ディアナは首をかしげる。


「"異界の魔女"?」


「この街には異界に繋がる場所があって、そこを護る魔女が、お前ぐらいの見た目なんだって。気の良い魔女だから、天気が悪いと家に雨宿りしに来る人がいるそうよ」


「…そうなんだ」


「どうしたの?」


「なんでもない」


ディアナは、服の下のペンダントを押さえて微笑んだ。

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