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雨の街  作者:
8/18

"番人"に連れてこられたのは、小さな階段だった。


「ここならば、うまく繋がる」


「分かった」


レイラは頷くと、杖を構える。


「………」


ふわり、と、彼女を風が包む。その風は徐々に強くなっていき、やがて耐え切れなくなったディアナは瞳を閉じた。


そして、一際強い風が吹き抜け――、


「できた」


ディアナが目を開けると、階段の下には、見慣れた通りが見えた。


「ここ、うちの近所…」


「じゃ、行こうか」


レイラに手招かれ、ディアナは足を踏み出した。




「ありがとう、レイラ」


階段の下に着いてから、ディアナは隣にいるレイラに礼を言う。


「いえいえー」


「"番人"さんも」


階段を見上げてそう言うと、"番人"は首を振った。


「もともとはこちらの不手際であったからな。こちらこそ、迷惑をかけた」


「本当にね」


レイラに冷たく言われ、"番人"は縮こまる。


「でも、楽しかった」


「良かった。また遊びに来る気ある?」


レイラが何気なく発した言葉に、ディアナは目を見開いた。

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