7/18
7
"番人"達だと思われる集団は、何やら話し合っていた。
「あんた達!」
レイラの声に振り向いた彼らは、その後ろのディアナを見ると、あ、と声を上げる。
「レイラの所にいたのか!」
「いや、見付かって良かっ「良かった、じゃない!」
一番端にいた番人が、レイラの飛び蹴りを食らってよろめいた。
「あんた達がちゃんと見張ってないから、被害者が出たじゃないか!」
「す、すまん」
"番人"達が頭を下げたので、ディアナは慌てて手を振った。
「いえ、いいです。帰れるんでしょう?」
「ああ、このレイラがいれば、すぐだ」
「そういうこと」
レイラは笑って、"番人"達に向き直る。
「で、どこを繋ぐ?」
「こちらだ」
先程蹴り飛ばされた"番人"が、蹴られた箇所をさすりつつ歩き出す。レイラとディアナも続いた。
「…レイラ、蹴る必要なかったんじゃない?」
「しょっちゅう繋がった"道"を見逃してるから、あれぐらいでいいの!」
そんなので大丈夫なのか?と、ディアナはこっそり思った。