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雨の街  作者:
5/18

「条件…?」


「雨が降ってると、しかもこんな土砂降りだと、"道"が繋げにくい」


「はあ…」


よく分からずに曖昧に頷くディアナを見て、少女はまた苦笑した。


「ひとまず、雨が止むまで待ってて。…ところで、まだ名乗ったなかったよね。私はレイラ」


「あ、ディアナです」


「"戦女神"と同じだね。いい名前だ」


レイラは、穏やかに微笑んだ。


「ありがとうございます。戦女神様のように、強く優しくなるように、と付けたらしいです」


「なるほど。ところで、敬語はいらないよ」


「分かりま…、じゃない、分かった」


雨が止むまでの間を、2人は茶を飲みながら過ごした。

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