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Meeting  作者: 吉四六かぼす
始まり
8/52

8


 いきなりの事に私は驚きの声を上げその場から飛び退いた。


 その勢いに乗って、尻餅をついた私の後ろから笑い声が届いた。


 キーンと耳の中で鳴り響く音と共に聞こえる、男の人の笑いを堪えた声。


 私は目をパチパチと瞬かせながら、声のする方へと視線を流した。


 そこにいたのは、私と同じ歳くらいの少年。


 少年は口許と腹を押さえて、居間の入口に(廊下)立っていた。


 真っ赤に染め上げた髪。それと相反する漆黒の瞳。切れ長の目に整った顔。


 一言で言って、カッコイイ。



「あ……の?」



 おずおずと声をかけると、視線が私へと向けられた。



「それは聴くんじゃなくて、見るんだよ」



 笑いながら言うと、黒い箱に指をさした。


 黒い箱には男の人達が二人。


 何これ……



「すごぉい! こんな小さな箱にどうやって二人も入ってるの!?」



 私がいた時代には、TVなんてなかったか。だから私はその箱そのものに人が入ってると思っていたの。今思うと、我ながら恥ずかしい事を叫んだものだわ。


 

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