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Meeting  作者: 吉四六かぼす
始まり
6/52

6


 私の問いに、頭の上に‘?’マークを大量に浮かべる女性。


 だって、白飯を食べられるのは農家をやっている家か、畑を貸し出し、貸出料の代わりにお米をもらっている地主様くらいで……。


 私達の様な一般家庭じゃ到底食べる事は叶わない代物で……。


 それが、いっ、いっ……いっぱいあるですって!?



「あの、別に農家とか地主じゃないわ。普通の一般家庭よ」


「一般家庭なのに白飯を?」


「お店に普通に売ってるし」


「お店で普通に!?」



 もう一度ムンクの叫び。いい加減うるさいかしら?



 そんなやり取りをしていると、襖の向こう(たぶん廊下)から何やら音が聴こえる。


 音楽……歌? そんな感じの音。


 女性はその音に振り返ると、私に椀を渡し足早に部屋を後にした。



「あの、とりあえずこれ、食べなさいね? 本当、気にしなくていいんだから」


「え、いや、でもっ」



 私の声は空振り、閉まる襖。



「あっ……あ~あ、行っちゃった」



 私の掌に伝わる熱。そして匂い。



  ぐぅぅう~…



 私と違って、正直な腹の虫。



「……いただきます……」


 

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