表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
68/86

   連絡と診察(5)

 結局その日、サキ様はほとんど目を覚まさなかった。

 二度起きて、水分と食事を取る以外は、行動もしなかった。


「仕事は、大丈夫」


 と、意識がもうろうとする中で言っている姿は、見ていられなかった。


 残っている人たちに体調不良者は出ず、「とにかく、何か手掛かりが無いかを探します」と、屋敷中を駆け回ったようだが、発見は無かった。ちゃんとそれぞれが動いてくれて助かった。こんな中でも、コックの料理はおいしかった。


 ラインは、医者が来てくれたあとに少し眠った。だいぶ体長はよくなったと言っていた。


「飴をなめたからかな」

 と冗談も言っていた。私は、いつ来るかわからない電話を待っていると眠れないような気がしたが、俺が見ておくから寝ろと言われ、夜に眠りについた。夜中に何度も目が覚めたが、そのたびに目を閉じ、無理やり眠った。朝の六時になり、起床するとすぐにサキ様の部屋に行った。


「おはよう。眠れた?」

「少し」

 ラインは、ソファに座っていた。

「さっき、サキお嬢様が起床されたよ」

「熱は?」

「まだ下がらない。少しパソコンで作業されて、もう今日は平気って」

「お仕事……」

「大丈夫っておっしゃってた。信じよう」

「そうね。電話は?」

「まだ」

「そう」


 寝たら? と言ったが、もう大丈夫と彼は首を横に振った。彼の正面のソファに座る。


「カタリーナさんたちから連絡は?」

「いや、特には。食事を持ってきてくれると、さっき電話が入ったよ」

「そう……」



 それから、朝食を食べ、私はラインと共にサキ様の傍にいた。

 彼女の汗をふき、ただ、ひたすらに着信を待った。



 その日の夜、電話の着信音が響いた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ