契約結婚のはずが、激重陛下が毎日プロポーズしてくるのですが。
※本作は完結済み本編のスピンオフです。
本作単体でもお楽しみいただけます。
気に入っていただけましたら、本編もぜひご覧ください。
本編はこちら↓
『追放された第二王女、辺境王領の監査官になる
〜毒舌黒柴フェンリルと暴く王国の陰謀〜』
https://ncode.syosetu.com/n1620lv/
「マ、マルガレーテ!契約結婚は撤回する!
お願いだ。私を、私を捨てないでくれ!」
——2年契約の“白い結婚”を結んだはずの王妃に、
今日も国王は泣きついていた。
「陛下、何をおっしゃってるんですか、
人聞きの悪い。
最初から、2年という契約ではないですか!
私は官僚にもどります。
宰相府からも誘われているんですから。」
「マルガレーテ!
そんなこと、言わないでくれ!お願いだから!」
最近の国王陛下と王妃様の毎日のやりとりだ。
側近たちは、「またか....」
と思いつつも最後には王妃様が受け入れてくれることを祈っている。
とはいえ、国王陛下が悪いのは確かだ。
少し困った方がいいだろう、とは思っているので
放置している、というところが正しい。
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私は、とある国の第二王子だった。
本来は王位を継ぐ予定ではなかったのだが、
思いもよらず、王位を継承することになってしまった。
なぜに?
それは、兄、王太子が
私への敵対心というか拗らせた感情からか、
父である国王陛下を殺し、王位を簒奪したのだ。
私は王位を狙っていたわけでも何でもないのに。
兄である王太子はその座から消え、
王位を継ぐものは私のみ、となってしまった。
そして私は国王となったのだった。
その事件の際、私の婚約者となるはずだった
隣国の第二王女レオノーラとともに、というか、
彼女自身がこの問題をまるっと解決してしまったのだ。
しかも結果として世界を救っている。なんということだ。
そしてこの事件で、
我が国はレオノーラの国に多大な迷惑をかけてしまったのだ。
そんな状況下で、
改めて隣国の王女レオノーラに求婚するということは、
とうてい無理なことであった。
それよりも何よりも、彼女には真に思う相手がいたのだ。
私はそれに気づいてしまったのだが、
思い合う当の本人たちは全く気づいてなかったが....
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遡ること2年前_____
マルガレーテを王宮に呼び出した。
そこですぐに契約結婚を申し込んだのだが......
今はそれを心から後悔している。
実は、マルガレーテとは貴族学院の同級生で、
伯爵家の令嬢だ。
成績優秀、魔力も豊富、
第二王子である私といつも首位を争っていた。
卒業したら官僚になり、
女性初の宰相になるのが夢だと卒業式で語っていた。
上級文官の試験ではトップ合格を果たしている。
在学中、彼女は私のことを忌み嫌っており、
二重人格だとか
本気を出さない男とか
恵まれた環境にあぐらをかいている男
だとか散々言われていた。
今思えば不敬だろう。いや不敬だな。
この見た目よし、成績優秀、武芸にも秀で、王族としての公務も、
社交もそつなくこなす私に対して、
あれほどずけずけいう人間は学院で彼女だけだった。
でもそれが嫌ではなかったのだ。
私の周りには、
身分に惹かれる者、
私の容姿に惹かれる者しかいなかった。
私はそれを見透かしてしまう、
というか本音や本当の姿が見えてしまう「異能」があった。
それをいつでも発動していると気が狂いそうになるので、日頃は使わないが、
やはりある程度はわかってしまうのでいつも疲れていた。
でも、マルガレーテには一切の裏表がなかった。
本当に、私のことを「能力があるのに本気を出さないダメ男」
と心底思っていたし、そのまま私に言い放っていた。
でも自分のことを本当のところでは嫌っていないこともわかっていた。
それがなんだか嬉しかったのだ。
婚姻を打診しようと思った時に、
そう、「婚約」ではなくいきなり「婚姻」なのだ。
普通であればあり得ないのだが、それだけ大変な状況であったとも言える。
伯爵令嬢が王妃になるには、一般的にいうと爵位としてはギリギリで、
ただ、今回の事件で、高位貴族の多くがその事件に絡んでおり、
高位貴族から王妃を選ぶことはそもそも無理だったのだ。
跡取りがいなくなったり、そもそも当主が事件に絡んでいて
家自体が取り潰しになったり......
また、国外から妃を迎えることは、
今回の件で、隣国のみならず他の国々にも迷惑をかけてしまった経緯もあり、
そもそも我が国に輿入れしてくれる王女はいないのだ。
今思えば、気心の知れた同級生だったから、
という私の甘えというか、
わかってくれるだろうという認識がよろしくなかったのだが....
私が彼女に伝えたのは、
「今、国を建て直さなくてはならない。
官僚から宰相を目指すよりも、
いますぐ王妃となって国を建て直すつもりはないか?
君の頭脳とこれまでの官僚としての経験をフルに活用してほしい。
2年、2年でいい。そのあとは官僚に戻ってもかまわない。」
およそ求婚とはかけ離れた提案であった。
政略だとしても、あまりにも率直すぎたかもしれない。
彼女は一瞬、苦い顔をしたが、
承諾してくれた。
ただし、契約結婚であり、
その内容を明記した契約書をつくることが条件だ、と。
「2年間の契約」
「白い結婚」
「2年後は離縁・婚姻無効」
「その先は官僚に復帰する」
これが彼女が出した条件だった。
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「アドリアン、あなたのそういうところが大嫌いなのよ。
人の気持ちがわかっているようで全然わかっていないところがね。」
執務室で書類をさばいているマルガレーテが目線も合わせずに言い放つ。
その言葉を聞いてしょんぼりしながらも、
黙々と執務をこなすアドリアン。
やはりとても優秀ではあるのだが、ここのところはメンタルが凹んでいる。
そう、アドリアンは、この2年の間に、
すっかりマルガレーテに惚れてしまったのだ。
もうどうしようもないくらいに。
絶対に離縁なんてしたくないし、
白い結婚を申し入れたこともめちゃめちゃ後悔している。
プロポーズを最初からやり直したい。
あれがプロポーズと言えるのであれば、だが。
自分の外見の良さと、
財力(国の再建中なのであまり今は豊かではないが)、
地位(一応国のトップ)をフル活用してでも、
泣き落としてでも、
マルガレーテを繋ぎとめたいのだ。
そして本当に彼女の心を手に入れたいと思っていた。
ただし、彼の持っているものは、
彼女にとって何の魅力もない、
とマルガレーテ本人が言い放っている。
マルガレーテは国を愛しており、
この国が立ち直り、
平和で民が安心して暮らせる国をつくるのが夢なのだ。
だからこその宰相になりたい!なのだ。
「それなら、それなら王妃の立場だってできるじゃないか!
この国では女性が執務を行なっても、政治を行なっても問題ないんだぞ。
私がそのような法を君のために整えたのだからな!」
「はい、それはありがたいと思っております。
おかげさまで私は、すぐにでも宰相補佐にと望まれておりますし、
まずは外交官として外遊をさせてもらって見聞を広め、
宰相閣下には自分の後継として育てる、と言っていただいております。」
宰相閣下の息子、これは兄の同級生であり、側近であったが、
例の事件で、消えてしまった高位貴族の一人だ。
宰相閣下は、マルガレーテを正式に養子にしたいとまで思っているらしい。
もしくは、年下ではあるが優秀な次男がおり、
婚姻無効となった時には、婚約を打診する気、満々なのである。
ライバルは多い。
この2年で、宰相を含め、私の側近たちはマルガレーテの手腕と才覚に惚れ込んでおり、
離縁した後にどこの部署に来てもらうか、争奪戦になっているのである。
どこで何を間違えてしまったのだ、私は.....
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そんな時、
隣国から第二王女レオノーラが表敬訪問で訪れる、という話がでた。
マルガレーテはぴくり、と何か反応していたが、
「そうですか、早速おもてなしの準備を進めます。」
といつもの様子で指示を出していた。
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「お久しぶりにございます。アドリアンでん、あ、いやアドリアン陛下。
マルガレーテ王妃殿下。ご挨拶を申し上げます。」
なんと、妖精姫か.....
なんと美しい
儚げで消えてしまいそうではないか。
周囲がざわつき、ため息が聞こえ、妖精姫をたたえるささやきが聞こえる。
「うむ、レオノーラ殿、久しいな。
息災であっただろうか。
2年前は、我が国が大変迷惑をかけた。
心よりお詫び申し上げる。」
「いえ、父と姉が囚われている時、
貴国の騎士団が駆けつけ、我が国を守ってくださったこと、
心より感謝申し上げます。」
レオノーラの隣には、
背の高い男が立っている。
黒い髪、赤い瞳。
レオノーラの婚約者だ。
ようやく婚約したか....
あいかわらずの仏頂面だな。
しかも一言も話さないとは.....
レオノーラが肘でぐいっとつついている。
「お久しぶりにございます。陛下。
そしてマルガレーテ王妃殿下、お初にお目にかかります。
ルシアン・ルーンベルクにございます。」
ようやくそれだけ口にした。しかもすごい棒読みだ。
よくここまで感情の乗らない話し方ができるものだ。
「ではまた晩餐にて。」
と謁見は(たぶん)つつがなく終わった。
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マルガレーテの様子がおかしい。
ここ1週間ほどそう感じていた。
時々、ふとぼんやりしていたり。
うつむいていたり。
食事の時も、食欲がなさそうだ。
疲れているのかと思い、声をかけたが、
「なんでもありませんわ。」
とだけ答える。
マルガレーテが実家から連れてきた専属侍女が
こちらをチラリと見てため息をついていた。
何だかおかしい。
そして、先ほどの謁見の時に、
マルガレーテは、レオノーラと視線が合いそうになるたびに、
無意識に目を逸らしていた。
何か気まずいことでもあるのか?
さらには、なぜかルシアンばかり見ていた、気がする。
何?!マルガレーテは、ああいう男が好みなのか?
聞いてないぞ!
そして滞在中に、マルガレーテからレオノーラへお茶会の招待をしたそうだ。
私は、ようやく婚約したルシアンと話す機会を設けたかったので、
マルガレーテとレオノーラのお茶会の時に、別室で話をすることにした。
多分、ルシアンは私と話したくないだろうが。
あの時のことを聞いておきたいのだ。
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「お茶会にお招きいただきありがとうございます。」
レオノーラが挨拶をする。
「どうぞ楽になさって。お時間をいただいてこちらこそ嬉しく思います。
私どもの国が、貴国に対して大変なご迷惑をおかけしました。改めてお詫び申し上げます。」
マルガレーテが謝罪する。
「王妃殿下、頭をお上げください。私どもはアドリアン陛下に助けていただいたのですから。」
香り高いお茶が用意される。茶菓子をセットしたところで、目配せで人払いをした。
「おりいってお話がございます」
「はい、お声をかけていただいた時に何かお話があるのではないかと思っておりました。」
しばらく気まずい沈黙ののち、
「___________あの、
陛下のもとに、この国にいらしていただくわけにはまいりませんか....?
非常識なことを申し上げていることは重々承知しております。
レオノーラ様には、ルシアン様がいらっしゃることも。
でも、でもお願いしたいのです。」
「......なぜ、そのようなことを?
2年前にはアドリアン陛下より、私との婚約のお断りをいただいております。
婚約をしないことを望んだのは陛下なのですよ。」
「.....え?アドリアンから?」
「はい、そうです。
そして今はマルガレーテ様が王妃殿下ではございませんか。
常に冷静でさまざまな改革を推し進め、
貴国が目覚ましく復興しているのはマルガレーテ様の手腕だと聞き及んでおります。
なぜ今になってそんなことを?」
「わ、私ではダメなのですわ.....
あの人はまだレオノーラ様のことを想っているのです。」
そこまで言って、涙が溢れ、その後の言葉をつぐことができなかった。
「マルガレーテ様」
と呼ばれたその後に、レオノーラ様にふわりと抱きしめられました。
あの妖精姫に。
びっくりして涙が引っ込みました。
「なぜ、マルガレーテ様が泣いているのか、お分かりですか?」
黙ったまま首を横に振りました。
自分でも訳がわからない。
「うぅ〜、私では、私ではダメなのです。
私では陛下を幸せにはできないのです!」
そのあとは、おいおいと泣き出してしまったのです。
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そのころ、別の応接室では、天敵とも言える二人が相対して座っていた。
「いったい何の用だ?」
「その姿で会うのは初めてだが、あの頃と全く違和感ないなぁ。
もとの姿にもどっても、そのままだ。
ハハ、すぐにわかったよ。」
「オレは来たくなかったんだよ。まったく」
「相変わらず口が悪い」
くつくつと笑うアドリアン。
突然ぐいっと上半身を乗り出したルシアン。
そして拳でドンとテーブルを叩いた。
そして何を言うのかと思えば、
「なぁ、レオノーラを振ったってどういうことなんだよ。」
ルシアンの目が座っている。
「は?」
「だから、2年前、お前からレオノーラを振ったんだよな?
どういうことだよ。
オレはどうしても一言いいたかったんだよ。
婚約するって言ってたくせに。レオノーラだって嬉しそうだった。
確かにあの事件で国同士、色々あったから難しいこともあったとは思うが。
でも、お前のレオノーラに対する思いはそんなものだったのかよ。」
(何でこいつが文句言ってるんだ。こっちの身にもなってみろよ。
鈍いにもほどがないか?
天然?これが侍女殿が言っていた「ど天然」なのか?)
「いいか、私とレオノーラの婚約については、正式に決まっていたわけではないし、
確かに私から取り消しの話はした。だが、理由はちゃんとある。」
「なんだよ、その理由って。」
「あー、お前、バカか?バカなのか?
レオノーラはお前のことが最初から好きだったんだよ。
無自覚だったかもしれないが、自分の命より優先するくらいに。
だから彼女はお前を必ず生かす道を選んだんだ。
そしてお前は身を挺してレオノーラを生かす道を選んだ。
それを聞いた時の私の気持ちがわかるか?
あの事件が解決したら直ちに我が国に、私の元に来ると約束していたのに。
ど天然にもほどがある。ど天然も行きすぎると災害級だな。」
「え?え?
そうだったのか?」
「そうだ、お前の文句は、逆恨みもいいところだ。
しかもマルガレーテはお前のことばかり見ているし。」
「あぁ?アドリアン、お前こそバカか?バカなのか?
マルガレーテ様が、
オレを見ていたわけないだろう。
ああ、オレが言ってもわからないか。」
念話でレオノーラに話しかける。
『レオノーラ、そちらはどんな感じだ?』
「では、こちらに来てもらってもいいかしら。」
きょとん顔で向かいに座っている男に話しかける。
「さて、激重王子から激重陛下になったアドリアン、ついてきてもらおうか」
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廊下を歩き、目的の部屋へ。
「おい、ここはレオノーラ殿とマルガレーテがお茶会をしている部屋だぞ。」
「ああ、そうだな。
レオノーラ、入るぞ。」
ノックをしてすぐ、二人の男が部屋に入っていく。
そこには、妖精姫に抱きしめられて、おいおいと泣くマルガレーテがいた。
「なっ、マルガレーテ!どうしたというんだ!」
泣いているところを見られたマルガレーテはさらに動揺する。
真っ赤な目をして、
「ななななななな、なんでもありませんわ!」
「陛下、マルガレーテ様からのお話は、
私にまたあなたの婚約者、伴侶になって欲しいとのお申し出でしたわ。
何か行き違いがあるようですわね。
そして、あなた、こんなにヘタレでしたかしら?」
妖精姫の口から「ヘタレ」という言葉が出たのを聞いて、
マルガレーテの涙が一瞬引っ込んだ。
「ルシアン、行きましょう」
「ああ」
とアドリアンとマルガレーテ二人を残して部屋を出たのだった。
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すんすんと鼻を啜り、真っ赤に泣き腫らした顔を見て、
「一体どうしたというんだ。なぜそんな申し出を....」
「だって、あなたが今まで興味を持った人間はレオノーラ様だけだわ。
あなたは昔からいつだって孤独だった。
たくさんの人に囲まれてもひとりぼっちだった。
私、ずっと学院で見ていたわ。
それを初めて癒したのがレオノーラ様でしょう。
何にも、誰にも興味を持たなかったあなたが、
初めて興味を持った人。
その人があなたのそばにいてくれたら....
この国はもう大丈夫よ。
私も支える。だから、アドリアン、あなたには幸せになって欲しいのよ。」
「何を、何を言っているんだ、マルガレーテ」
マルガレーテの前に、がくり、と膝をついて、
マルガレーテの手を握る。
「なぜ、何も伝わっていないのか....
いいか、マルガレーテ、よく聞いて欲しい。
毎日、言っていたつもりだったが……足りなかったようだ。
私が一番大切に思っているのは、
愛しているのは、そなた、マルガレーテただ一人だ。」
言った後に、顔をあげてみたら、
目を見開いて、顔を真っ赤にしているマルガレーテがいた。
そしてまたおいおいと泣き始めた。
そっと彼女を抱きしめて泣き止むのを待った。
それから、契約結婚は、通常の婚姻に書き換えられたのだった。
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半年後、盛大な結婚式が行われた。
国の混乱のため、延期されていた国王と王妃の結婚式だ。
国の再建を祝い、支え合ってきた二人を祝うために。
見目麗しい陛下と、精霊姫(妖精姫ではない)と密かに囁かれていた美しい王妃との婚礼であった。
王妃マルガレーテは、自分が「精霊姫」と呼ばれていることを知らない。
スラリとしたクールでかつ幻想的な容姿で、
バリバリに仕事をこなす姿とのギャップが、
貴族子息や官僚、王宮の間で人気となっていたのだ。
式には、隣国の「妖精姫」と呼ばれる第二王女と、その伴侶である黒髪で赤い目の魔導士が参列し、
魔法で大きな虹を大空にかけて、盛大に二人の婚姻を祝福したと言われている。
そして妖精姫と精霊姫は良き友人となり、
それぞれの伴侶の、激重陛下と毒舌魔導士は相変わらず仲が悪いらしい.....
〜Fin〜
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
契約から始まった二人ですが、
ようやく本当の意味で結ばれました。
激重陛下と有能王妃のその後も、
きっと賑やかに続いていくのだと思います。
もし少しでも「いいな」と思っていただけましたら、
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また、本編では別の視点からの物語も描いておりますので、
よろしければそちらもご覧ください。
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