エピローグ
ブラック企業で心を擦り減らしていた佐倉悠人。ある夜、ビルの屋上から転落した彼が目覚めたのは、争いのない穏やかな異世界だった。失った光を取り戻す、心温まる再生の物語
あれから、また数年が経った。
僕は相変わらず、この村で暮らしている。
エリーゼさんの手伝いをしながら、畑を耕し、村の人たちと笑いあう日々。
シンプルだけど、とても幸せな毎日だ。
時々、寂しくなることもある。
光に会いたいと思うことも、ある。
でも、そんな時は空を見上げるんだ。
「光、元気にしてる?」
心の中で話しかける。
すると不思議と、心が軽くなる気がする。
きっと光は、どこかで笑ってるんだろうな。
「悠人、今日も畑の手伝い?」
村の子供が、声をかけてきた。
「うん。一緒にやる?」
「やる!」
子供は嬉しそうに笑った。
その笑顔を見ていると、昔の光を思い出す。
ああ、光。
君がくれた勇気のおかげで、僕は今、ちゃんと笑えてるよ。
人と繋がることの温かさを、もう一度知ることができたよ。
「ありがとう、光」
僕は心の中で、そっと呟いた。
君がいてくれたから。
君が僕を救ってくれたから。
僕は今、こうして生きていられる。
空が、優しい光を降り注いでいる。
まるで、光が微笑んでいるみたいに。
僕はその光を浴びながら、また一日を始めるんだ。
光と約束した、笑顔で生きる毎日を。
君はもう、そばにはいない。
でも、僕の心の中に、ずっといる。
それだけで、僕は前を向いて歩いていける。
ありがとう、光。
君と出会えて、本当によかった。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
私たち姉弟で小説を書いています、畠山ゆなと申します。
実は姉が「小説を書きたい」と前から言っていたのをふと思い出して、一緒に執筆を始めたのがきっかけでした。Web で作品を公開し、そしてこうして Kindle で出版して、皆さんに読んでいただけるようになりました。初めて読まれた時の喜びは、今でも忘れられません。
ただ、姉は正直なところ機械音痴で……。PC のキーボード入力すらおぼつかない状態で、Kindle に出版するまでには本当に四苦八苦しました。それでも、こうして作品をお届けできているのは、読んでくださる皆さんがいるからです。
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畠山ゆな




