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異世界の光の導く世界~再会のレクイエム~  作者: 畠山ゆな@姉弟で小説共作✏️


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第二章 落ちる世界、開く扉

ブラック企業で心を擦り減らしていた佐倉悠人。ある夜、ビルの屋上から転落した彼が目覚めたのは、争いのない穏やかな異世界だった。失った光を取り戻す、心温まる再生の物語

屋上の扉を開けると、冷たい夜風が頬を撫でた。


真冬の空気が、疲れ切った体に心地よい。


僕は柵にもたれかかり、夜空を見上げた。


星はほとんど見えない。都会の明かりが、全てを塗りつぶしている。


「光は、今頃どこにいるんだろう」


死後の世界なんて、信じていない。でも、もし本当にあるなら、光はきっと笑っているんだろうな。


そんなことを考えながら、僕は柵に体重を預けた。


その瞬間、嫌な音がした。


ギシッ。


「え?」


次の瞬間、僕の体は宙に浮いていた。


老朽化した柵が外れて、僕は夜の闇へと投げ出された。


「あ……」


不思議と、怖くはなかった。


むしろ、このまま楽になれるなら、それもいいかもしれない。


そんな考えが頭をよぎる。


光、やっと君のところに行けるのかな。


意識が遠のいていく。


そして、全てが暗闇に包まれた。


「……大丈夫?」


優しい声が聞こえる。


誰だろう。この声は知らない。


「うなされていたみたいだけど、悪い夢でも見ていたの?」


ゆっくりと目を開けると、見知らぬ天井が見えた。


木製の梁が走る、温かみのある部屋。


顔を横に向けると、三十代くらいの女性が心配そうな表情で僕を見つめていた。


「あの、ここは……?」


「よかった、気がついたのね。あなた、森の中で倒れていたのよ。怪我はないみたいだけど、しばらく休んでいって」


森?倒れていた?


状況が全く理解できない。


僕は確か、ビルから落ちたはずだ。なのに、どうして森にいたんだろう。


「あの、僕はどうして……」


「わからないわ。でも、きっと神様が助けてくれたのよ」


神様。


その言葉に、僕は首を傾げた。


女性は優しく微笑むと、温かいスープを差し出してくれた。


「とりあえず、これを飲んで。話はそれからでも遅くないわ」


僕は素直にスープを受け取り、一口飲んだ。


体の奥底から、温かさが広がっていく。


ここは一体、どこなんだろう。


そして、僕はなぜここにいるんだろう。


混乱する頭で、僕はただぼんやりと窓の外を眺めた。


見たこともない風景が、そこには広がっていた。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


私たち姉弟で小説を書いています、畠山ゆなと申します。


実は姉が「小説を書きたい」と前から言っていたのをふと思い出して、一緒に執筆を始めたのがきっかけでした。Web で作品を公開し、そしてこうして Kindle で出版して、皆さんに読んでいただけるようになりました。初めて読まれた時の喜びは、今でも忘れられません。


ただ、姉は正直なところ機械音痴で……。PC のキーボード入力すらおぼつかない状態で、Kindle に出版するまでには本当に四苦八苦しました。それでも、こうして作品をお届けできているのは、読んでくださる皆さんがいるからです。


私たちの目標は、皆さんが隙間時間に楽しめる作品を生み出すこと。通勤時間や寝る前のひととき、ちょっとした休憩時間に、少しでも心が軽くなったり、ワクワクしていただけたら嬉しいです。そして、いつか書籍化できたら……それが私たちの夢です。


もしよろしければ、レビューや感想をいただけると、姉弟ともに大変励みになります。


Web ページでは、Kindle で公開している作品の一部や、Kindle 未公開の作品も読むことができます。また、YouTube や Spotify での朗読も始めていますので、ぜひ遊びに来てください。


Web ページ: https://novel.uteee.com


これからも新作を公開していきますので、応援していただけると嬉しいです。

畠山ゆな

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