お母様
子供は親の背中を見て育ちます。良くも悪くもw
今日もお母様のお説教が始まります。
「ユリオネちゃん!何であんな下品な子供達と一緒に遊んでいるの!?もう、九つになるのですから!お友達は選びなさい!あんな子供達と関わっているなど、大貴族!ルネオーラル家の恥ですわ!」
「ごめんなさい……。お母様……」
「ごめんなさいでは無くて、申し訳ありません!」
「はい。お母様、申し訳ありません……」
夕食の時位は、ご飯を静かに食べて欲しいなと私は思います。執事のヒルネルさんも困った顔をしています。お父様はお仕事なので家にはいません……。お母様の口撃から身を守る盾が無いのです。なので黙ってお説教を私は聞く事にします。静かに受け流します。
「大体が何ですかあれは!?キャンタマ!やオッパイ!等と大声で叫んで楽しそうにして!それにウンコ~!とか言いながら、パンツを脱いだまま、チンチンを出して走り回る始末!本当に信じられませんわ!」
仕方ないでしょう……。ポイルはまだ五歳です。やんちゃなお年頃なのですよ?それに孤児院の子供なのです。教養はありません。でも、いつも笑顔でとても優しい良い子なのです……。
「ユリオネちゃん良いですか!?ヘラヘラと鼻水を垂らしながら笑っている様な、教養の欠片も無いお馬鹿な子供になったら、わたくしは貴女を許しませんからね!解りましたか!」
「はい……」
今更鼻水を垂らす様な子供に、私が戻る訳が無いではないですか……。そんな事を本気で言うお母様に、深く不快な溜息が出そうになります。
「本当に解ったのかしらユリオネちゃん!?……ユリオネちゃんはわたくしの様な、教養のある立派な大人になるのです!ああはならないと、今ここで、私達の神様に誓いなさい!」
「はい……。解りましたお母様。神様に誓いますーー」
ーーお母様の様な、大声で小さな子供を馬鹿にしたり。お食事の席で平然と汚い発言をする。教養だけしか無い。立派な大人には絶対にならない。と私は私の神様に誓いたいと思います。
朝。何となく閃いた物ですw
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