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私たちが残すべき記憶  作者: 箕宝郷
初めての海外旅行
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初めての海外旅行(3)

 「上侯院長、糸米様をお連れ様の元まで送りました。しかし、院長あそこまでひどく言わなくても良くないですか?」


「時杉よお前さんは優しいからなそう感じるのであろう。糸米殿は木恩に帰国することになるだろう。そして、ワシが話したことも木恩の誰かに話してしまうかもしれん。そうなると木恩政府内に松杉院が尊考について、調べていることが分かってしまうかもしれん。」


「考えすぎですよ。それにここはシベリゲム帝国。木恩ではないですから問題ないですよ。」


「時杉、それは違う。外国だから問題なのだ。私たちは木恩の国家機密を所有している。尊考に関する文章もそれなりにある。時杉それは分かるな。」


「はい分かっております。しかし、それのどこが問題なのでしょうか。」


「いや、木恩政府に知られたら、シベリゲムとの関係は悪化する。更に、地球国家連合会にこのことが知られたら国際世論は木恩を支持することになるだろう。シベリゲム帝国は世界から批判を浴びる。その対応策として木恩の秘密を保持している松杉院に解散命令を出すようになるだろう。そうして木恩の秘密情報は全て棄却され、我々の研究が無駄になってしまうだろう。」



「尊考を学ぶには入習が必要な理由はあくまでも秘密を守ることのほかに松杉院を守る意味合いもあったのですね。入習するには合言葉を言わなくてはできないけど、糸米殿は柊時神皇を知っていた。だから、入習希望者だと考え説明したのですか?。」


「そうゆう事じゃ。ただなぜ糸米殿は柊時を知っていたのか。普通、木恩の方なら138代目杉志神皇と答えるはず....だが、柊時神皇のことを知っていた。彼はもしかして....」


「はい?何かおかしい事でも?」


「いや、これはあまり行いたくは無かったが実行する。時杉よ明日松杉院の僧侶をできるだけ多く集めてくれ。」


「えっ、あれを行うんですか?」


「あぁ、松杉院と彼らを守るためじゃ」


「分かりました。今から呼びかけを行います。」


一方そのころ糸米(私)は、霧浦と共にアッサ・オケリウム公国第二の都市オケリウムの観光をしていた。

「利弥、この町の名物知っているか?」


「分かんないなー町の雰囲気からして石とか?」


「利弥正解...っと言いたいけど違います。利弥~今はご飯時だぞ!飯のクイズに決まっているだろ。」


「飯でかよ 飯ならコロッケとか?」


「残念不正解。答えはハンバーグでした。」


「ハンバーグ?マジで?俺大好きだわ早く食べよ。」


「そんなに焦るなよ、俺美味しい店調べるからちょっと待ってて。」


「オッケー楽しみにしてるよ。」


私たちは30分程歩き人気のハンバーグ店を見つけた。私は現地の言葉が分からないので、注文などを全て霧浦に任せていた。


「霧浦変な物頼んでないだろうな~」


「まさか(笑)一番人気の者を頼んだよ。」


「本当に?マジでどんなのが来るか楽しみだな。


10分程経って、とても大きなハンバーグとステーキが出てきて私達は昼食を食べようとしたとき、私のポケットから電話が鳴り響いた。


続く



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