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縄文文書(もんじょ)で世界を救え!! ― 01  作者: 幸田 蒼之助
七、

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35/36

7-4、

※なるべく縦書きでお読み下さい。

 三人組が放置した遮光器土偶メカは、彰善があれこれと調査研究を行った後、農村の役場前に運ばれ展示された。左足のみ爆発にて欠損し、まさに東北亀ヶ岡の遮光器土偶そのままである。


 これを、“タマキンのブラブラ日本男児Ch.”にて公表したところ、たちまち大勢の見物客が押しかけて大いに賑わった。村の歴史始まって以来の大盛況だ、という。


 土偶メカの傍らには屋台が幾つか立ち並び、土偶まんじゅうと土偶焼酎が飛ぶように売れた。駅でも、土偶弁当を売り出そうかと検討中らしい。


 さすがに土偶しいたけは全然売れず、すべて近所の道の駅の、特産品売り場へ持ち込んだ。それでも売れなければ、草◯学会員が何とかしてくれるに違いない。


 縄文文書(もんじょ)を収めた土器は、金作宅を新築するまでの間ということで、某所へと隠した。


 動画でもその旨公表したため、県教委にしろ謎三人組にしろ、今更強奪しに来ることはないだろう。一連の騒動は、ひとまず落着かと思われた。


 なお、件のブツについては、


 ――“縄文文書(もんじょ)”じゃ発音しにくい。


 という苦情が多数あり、皆、いつしか、


 ――タマキン文書(もんじょ)


 と呼ぶようになった。


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