表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
縄文文書(もんじょ)で世界を救え!! ― 01  作者: 幸田 蒼之助
三、

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/36

3-8、

※なるべく縦書きでお読み下さい。

 同時刻、都内某所。――


「バーボイっ! カマエルっ! や~ぱコレじゃないの!? ワルプルギス様が仰っていたのは、コレの事だよ」

「そうでまんねん。間違いおまへん」


 幽霊屋敷の如き、怪しげなビルの四階で、三人がゴソゴソと密談を交わす。


「えっと……天丼学に駅弁学に……それから、何だって? 美形学にキショい学? なんだい、そりゃ? それでどうやって、世界を支配出来るんだい?」

「ぶははははー。オシャンティ様、なんでっかそれ」

「よくわかんないけど、まあ、何でもいいわよ! とにかくカマエルっ、ワルプルギス様の言う通り。こいつを奪うんだよ。ちゃんと作戦は用意出来てるかい?」

「う~ん……。オシャンティ様、こいつらが解析を終えてから奪った方が、い~んじゃないですかねえ」


 絵に描いたような八頭身ボンキュッボン美女が、痩身、出っ歯の男に怒鳴りつけた。


「そんな呑気な事、言ってる場合じゃないわよ! いいかい? 壷とその中身を奪え、というのがワルプルギス様の御指示なんだからね! 文書の解析だとかは、アタシ達が気にすることじゃないわよ」

「あ、そういえばそうですねえ~」

「わかったかい? さっさとアレを奪う、作戦を考えるんだよ!」

「「ガッテンだ~っ!!」」


 仄暗い室内で少々ヒステリー気味に騒ぐ美女の顔を、モニターの明かりがアヤシく照らす。


「それじゃあ、あの作戦でいきましょ~」

「どんな作戦だい?」

「こういう発見があったら、フツーは担当の調査機関が動くんですよ~。自治体の埋蔵文化財センターなんかが」

「ああ、なるほど……。お前さん、アタマいいねえ、冴えてるねえ♪ んじゃ、そいつらをまず動かして、それをアタシ達が横から掠める、ってぇ算段かい?」

「さすがはオシャンティ様、話が早~いですねえ」

「よし、それでいくわよ! 力仕事になりそうだから、バーボイも気合を入れるんだよ!」

「「アイアイサーっ!!」」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ