表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
76/78

76話

よろしくおねがいします。

76話


「というわけで!お願いします!」


「うむ、よいじゃろう。しっかし、もう店舗まで抑えておるのか」


「いちご、がんばりました!えへへ」


いちご宅、ではなく、いちごの出す店の店舗内。

大魔王様は今日はここで、いちごの店のコンセプトとなるコースを試食することになった。

実際にいちごやアリスがホールに出て働くことはないのだが、メニューのレシピなどはいちごとアリスが全て決める。


店舗の内装は大人しく纏まっており、しかし重すぎず、若者から落ち着いた大人まで気にせず楽しめそうだ。

店舗奥中央にはガラス越しだが客席から見える鉄板があり、そこではステーキなどのメインディッシュの調理をエンターテインメントとして楽しめるようにするらしい。オシャレだな。

中央以外の壁には、いちごの配信関連のトロフィーやコラボなどの記念写真など、そして肉関連の賞状やトロフィーなどが飾られている。……数が凄い。


「では!おもちいたしますので!少々お待ちください!」


店内にはいちごとアリス、そしていちごの親が選んだ最高のスタッフが数名控えている。彼らが主に店舗を運営していくようだ。



さて、まずはすぐに一品出てきた。

豚のトマト角煮。

トマトと味噌でホロホロに煮込まれた豚肉に、味噌のコクとトマトの酸味がマッチし、箸が止まらない。


「最初からコレとは……期待が高まるのう」



二品目は、サラダ。

新鮮な野菜とさっぱりドレッシングのサラダに、コンソメスープが付く。


「コンソメスープの深みが凄いのう!これも鍋でいちからつくっとるのか?拘っとるのう……」



三品目は、肉寿司。

ブランド和牛の厳選された部位を使用し、肉の味わいを最大限に感じられるようにカットされている。

サシが入りすぎていない、黒毛和牛特有の旨みが強い赤身を楽しめる。


「うむ、いいのう、程よい脂で食べやすい。胃が元気になってきたのう……はようメインを食べたいのじゃ」



そして四品目、メインディッシュ、黒毛和牛、フィレステーキ。

奥中央の鉄板で好みの焼き加減に焼かれ、運ばれてくる。

当然、美味しい。メインディッシュに使うお肉は、毎日いちごが選ぶそうだ。こだわりが凄い。


「やっぱ肉といえばステーキじゃのう……いちごの選ぶ肉は間違いないわい。美味いのう」



五品目、肉うどん。

契約している製粉店が毎朝打ってるうどんを使っている。肉はもちろん、この店で出すレベルの良いもの。

そして当然、スープも店でいちからつくっている。


「沁みるのう……肉に支配された臓腑に温かさが沁みる……よいのう……落ち着くのう……」



六品目、最後にアリスの手作りデザート。

今日は道安寺桜餅だ。

アリスは洋菓子だけでなく、和菓子も作れるようになってきているらしい。

程よいもちもちからほのかな甘みを感じられる。


「口の中がすっきりさっぱりじゃのう。強い味を食べた後の微かな甘み、口に優しくてええのう」





「いかがだったでしょうか!」


全て食べ終わった後、いちごが席に来た。


「んむ、当然じゃが全部美味かった。ワシでもいい感じのお腹の膨れ具合じゃから、ボリュームも悪くないのう。メインの肉の大きさが選べるんじゃよな?」


「そう!今日は150gだったんだけど、100gから500gまで選べるんだよ!」


「ご、500はすごいのう……それは殆どの者が満足するじゃろ。いや、美味かったし楽しかった!随所にこだわりも感じられて良かったのじゃ」


「えへへ、じゃ、コンセプトコースはこの感じで進めちゃおうかな!ありがとね、やみちゃん!」


「うむ、いつでもなんでも頼るがいい」


内装も完成しているし、従業員もいる。出す料理もほぼきまっているようだ。

いちごのお店の準備は、順調に進んでいるように見える。

★5評価やブックマークなど、どうぞよろしくおねがいします!

カクヨム様とアルファポリス様のほうでも投稿しています。フォローなどよろしくおねがいします。

https://kakuyomu.jp/users/kagamikuron

https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/708374517

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ