60話
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60話
「やみちゃんじゃよ〜」
:わこつ
:久しぶりに1人じゃん
:こんばんは〜
寧宅、夜。
久しぶりにひとりで配信をしている。
今日はメンバー限定月間報告回だ。
「最近、皆のまわりではなにか不思議な事は起こっとらんか?異質なものの報告をくれてた者は、感謝するぞ」
:いやぁアレはビビった
:このまえ変な生き物見たかもしれない
:ツチノコ?
:うちの猫がずっとなにかと喋ってるんだけど
:それはありがち
「うーむ、変な生き物も、見つけ次第連絡はしておくれ。猫がなにかと喋ってるのは、なんじゃ、お主が遊んでやれ。……ひとまずまあ、大きな異変はないかの?」
:うちの庭に人間落ちてたんだけど
「お……人間が落ちてたとな。詳しく」
:赤い髪に赤い目の、スタイルのいい女の人が落ちてた。装備?をつけてて、強そうな鎧だった。武器はもってなくて、日本語を喋ってる。ひとまず保護したけど
「うーむ……お主、あとで個人メッセージで住所を教えてくれぬか?向かおう」
:えっえっ
:やみちゃんがリスナー宅に!?
:どうしよう、炎上するイメージが全くできない
:事件は事件でも方向性が違いすぎる
:羨ましくはある
「多分ワシの同郷であろう。種族は……赤髪赤目なら鬼族かのう?」
:今はうちの犬と遊んでるよ
「……うむ、まあ、まともそうな奴でよかったのじゃ。というわけで、今日はこんなもんかの。お主はあとでちゃんと個チャくるんじゃぞ」
:おつ
:またね
:俺の家にも異世界人こねぇかなー
「ありえなくもないからの、夢は見てればいいのじゃ。ではなー」
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