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47話

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47話


「多分、おそらく、ほぼ確実に、ユイじゃな」


「ユイ?なのです?」


「ユイはワシの屋敷の警備兵じゃった。そしてワシに心酔しておった。大魔王様万歳などと叫びながら……おそらくその魔物とやらをぶん殴って倒し、そのままコアもぶん殴って壊したんじゃろ……あやつならやれるし、あやつにしか出来んと思う」


魔族の特徴のない魔族、ユイ。彼女は、そう、とにかく力が強かった。これでもかというくらい強かった。普通のドラゴンなどではワンパンでお陀仏なくらいに。そして頑丈で、勘もいい。敵に回すと手に負えない怪物だった。


「コアを……殴って破壊、ですの?コアの破壊というのは、魔力暴走や、魔王級の怪物の力でしか起こらないほどの珍事で……殴って……?」


「ワシやレインでも可能じゃが、つまりはそれくらい馬鹿力なんじゃよ、ユイは」


「で、ラビリンスが爆散、暴走に巻き込まれて……こっちへ、なのです」


「あの……こっち、とは……?もしや、ここは魔界……?」


「あーいや、なんじゃ」


「言うしかないのですよ?」


「うむ、そうなんじゃよな。ワシとレインがおるから魔界やらに思えるかもしれんが、ここはの……あっちの世界からみれば、異世界じゃ。別の世界。別の文明、別の星、別の法則で成り立っている、我々の……知らない世界じゃ」


「…………はぃ?」


ひとまずラビリンスの抜け殻から撤収することとなった。

ラビリンスの外にはいちごが待っているだろうし、話はこんなジメジメした所でしなくてもいい、陽の当たる所で再度話し合おうということだ。


「しかし、呪いの王女様が、巻き込まれで異世界転移とはのう。ほんに呪われておったのかの?」


「呪いの王女様、ってどういうことなのです?」


「それはわたくしが説明いたしましょう。……単純な話、この『魔眼』のせいで、そう呼ばれているのです」


そう言って見せるは、ルビーとサファイアのオッドアイ。


「ルビーの瞳には冥界の呪い、サファイアの瞳には深海の呪いが込められている……らしいのです」


「らしい、なのじゃよ。そんな事実はないのじゃ。つまりは目の色で迫害されていたという事じゃ。……研究対象にどうかと、一時は考えておったんじゃが」


「人間も大変なのですねぇ」


「ま、どうせ目は関係ないじゃろ、そういう魔力も感じんし。……地上に出るが、あまり騒がず、我々の言う通りに動くこと。よいな?」


「恩人のお言葉です、従いますわ」


「……お堅いのです」

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