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41話

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41話


「やみちゃんじゃよ〜」


「寧でーす」


:まってました

:おはやみ

:寧ちゃんもおるやんけ!

:おはねい

:そんな挨拶あったの?

:無いよ

:寧ちゃん、マジで顔見せないよね


「今日は恒例の、いちごの実家の店からの案件じゃな。詳しくは概要欄のリンクからどうぞ、じゃ」


:肉だ〜!!

:特殊な飼料、気になるな

:黒毛たっかい

:つまり今日は黒毛和牛!


「んむ、今日はこれじゃ!どん!黒毛和牛サーロインステーキ!これを焼いて食うのじゃ」


「付け合せは私がつくるよー」


「さっそく、焼いていこうぞ!」


:わくわく

:晩飯はステーキに決定です

:和牛の店予約したわ

:ステーキ食いてぇーーー


「まずは超強火で鉄鍋を温めて、バターをしくのじゃ」


:はいもう美味い

:はやいけどわかる

:音がね。音が。


「煙が出るくらい温めたら、ステーキ肉をドボンじゃ!蓋して20秒!ひっくりかえして10秒!ヨシ!取り出してアルミホイルで包んで5分休ませるのじゃ!」


:はやいはやいはやい

:超スピードすぎて草

:ステーキってそんな感じでいいのか

:これくらいがめっちゃ良いレアになるんよ

:パワーを感じる


「残りは付け合せを手伝おうかの。なにが残っておるんじゃ?」


「コーンはレンジで終わったし、ポテトもトースターでもうすぐだし、あ、ソースをさっきの鍋で慣らしてくれる?」


「うお、忘れておったのじゃ。さっきの肉汁が残っとる鍋に、ちょいと高かったソースをドバドバーっといれるのじゃ。弱火をつけて馴染ませて……ステーキソースの完成じゃな」


:匂いがする

:幻覚?幻……嗅?なんていうの

:しらねぇけどわかる

:口が肉しか受け付けてくれなくなっちまった


「休ませた肉を切り分けて……付け合せにポテトとコーンを置いて……肉にバターとソースをかけて、パセリを乗っけて……完成じゃ!『黒毛和牛サーロインステーキ』じゃ!うおお、匂いがの、脂の匂いが甘いのじゃ……焼き具合も完全完璧じゃあ!さっそく食っていこうかの!」


「さすがにこれはテンションあがるねぇ……いただきます!」


「いただきます!」


:お前は次に「美味い!」という

:……( ゜∀ ゜)ハッ!

:茶番乙


「美味い!!なんというかのう、脂の甘みが段違いじゃな。癖も無くて、もはや飲めるレベルの……極上じゃのう……!」


「うーん!ほんっとに美味しい!たしかにすごく甘いね、いままで食べさせてもらった高級なお肉とはまったく違う」


:いちごちゃんとこでいろいろ食ってるからな

:案件も然り

:そのうえでこれだけ違うって言われたら気になる

:サイトから買いました

:うわあ、気になる……

:甘い脂、知ってるけどそれ以上なんだろうな

:いやほんと美味そう

:今日も最っ高に財布に優しくない配信だった


「うーん、美味いのじゃ……!!」

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