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39話

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39話


「ホコ天に知り合いぽいのがいた、と」


「そうなのじゃ」


「アキバかぁ。今からいけなくもないけど……」


「うーむ……確認はしたいがのう、行っても会える保証はないからの……」


テレビでみたホコ天。そこに写った知り合いらしき人物が気になる大魔王様。


大魔王様は、前いた世界でそこそこ大きな屋敷をもっていた。そこには幾人もの使用人、執事やメイドなどが雇われていた。

そのうちの、特殊な立ち位置の警備兵のひとり、ユイ。

彼女は、魔族ながらに魔族の特徴をなにも持たず、魔法も使えない『異端児』であった。

人魔大戦の折の戦争孤児として、大魔王様が住み込みで雇うこととなった子供だ。

外見には魔族の特徴はなにもないし、魔族なら使えるはずの魔法も使えないが、とにかく力は強かった。体格が特別良いわけでもなかったが、まさに規格外のパワーがあった。なので、屋敷内の力仕事のうち、体の大きなものでは不得手な箇所で活躍する子であった。


これは余談だが、大魔王様が消えてしまってその屋敷は大丈夫なのかと思われるが、いくつも事業などを行っていたし、それの取締役は屋敷内の別の魔族に任せてあるので、大魔王様が不在でも給金や維持費などの金銭的に問題はない。


「ま、元気そうではあったからの、そのうち会えたらでええか……元気そうでよかったのじゃ」


「なんか最近、やみちゃんの居た世界のいろいろがこっちに来てる気がするねぇ」


「それはほんとにな、おおごとにならなんだらええがのう……」


悩みが増えていく、とおもった大魔王様。しかしできることは、ファンたちへの呼びかけと、情報収集のみ。

なるようにしかならんのう、と、半分くらいは諦めている。


それはそれとして、寧がつくった『悪魔のおにぎり』は、とても絶品だった。

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