31話
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31話
「ま、話は終わりじゃな。呼び出してすまんの、昼飯は食うていくかの?」
「わ、おひるごはんほしいのです!たすかるのです!」
「よっしゃ、まかせい。寧!たのむ!」
「え、私?やみちゃんがつくるんじゃないの?」
「久しぶりに寧の飯が食いたい!ジャンク系でよろしく頼む!」
「もー、わかったわよ、待っててね?」
寧に料理を任せ、ふたりはSNSを起動、リスナーへの呼びかけをする。
「見たことの無い生物を発見したら、ワシに連絡せよ……よいかこれで」
「よしなのです!……ところで、この、カーバンクルちゃんの名前はなんなのです?」
「……名前?」
額に七色をはらんだ透明の石、深い黒の目、ふわふわでやわらかい純白の毛並み、ピンクで艶やかな……肉球。
「肉球がありよる」
「肉球なのです」
「触ってもよいかの……?」
「キュイ」
頷くかのように、鈴のなるような鳴き声で返事をくれるカーバンクル。キュルン、という擬音が聞こえてきそうなほどに、あざとく、かわいい。
「わ……わ……!ぷにぷにじゃ、え、あ、毛の手触りも心地よいのじゃあ……うおお、もともとそのつもりじゃったが、飼うのじゃ……うちの子じゃあ……」
「レインにも!さわらせるのです!ほら!やみちゃん!順番なのです!」
「離しとうない!ほれ!ワシが抱いておるからそっちから触るがよい!」
「抱っこ!抱っこさせるのです!はやく!」
カーバンクルが呆れた顔をしているのにも気づかず、わいわいきゃいきゃいと騒ぎ出すふたり。
ふいにカーバンクルが転移を使用し、大魔王様の腕から抜け出す。
そのまま、台所の、寧の足元に擦り寄る。
「あら、リンちゃん、どしたの?ふたりにいじめられた?」
「キュイ」
「リンちゃん……?」
「名前決まってたのです……寧ちゃんに一番懐いてるのです……」
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