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30話

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30話


「わぁ、ほんとにトゥルーカーバンクルなのです……!はじめて見たのです!」


「んむ、これがなかなか人懐こくてのう。……よく捕まらんかったの」


寧宅、昨日会ったばかりのレインを呼び出し、緊急会議だ。

議題はもちろん、このトゥルーカーバンクルについて。……そして、大魔王様、ハイエルフ、トゥルーカーバンクルがどうしてこの世界に飛ばされたのか、についてだ。


「そもそも、転移魔法が世界を超える……などというのがおかしい。転移先のイメージも無く、距離など知り得るはずもなく、何故無事に飛ばされると思うのじゃ」


「無事、じゃないのかもしれないのです。私たちが無事だっただけ、かもです?」


「うーむ、それはそれでゾッとせんが。我々が無事だったからまあよい。……考えることが多いのう」


「そもそも、レインの魔法の暴走も、おかしかったのです。なんというか、いつもと魔力の動かし方が違ったというか……魔力が、暴れたくて仕方ないよーみたいな、そんな感じだったのです」


「ワシの時は他人に干渉されたからじゃが……魔力に指向性を持たせるのはわかるが、他人の使用する魔力にまで影響を及ぼせるのは……のう」


そんな事ができるのは、自分より格上か……それこそ、神か、だ。


「あっちの世界とこっちの世界で、なにかが起こっているのは間違いないじゃろ。二つの世界に……穴が空いておるとして、一方的か?双方行来できるのか?」


「そもそも、あっちの勇者って……こっちの名前に似てるのです?」


「……あぁ、そうか、こっちからあっちに人間を運んでるうちに、穴がひろがり……これは、ちょいと今後が心配じゃの」


「今のところは、やみちゃんやレインくらいの魔力の多さの、転移をつかえる生き物しか通れない……とおもうのです。今後は……場合によっては、迷宮とか、なのです?」


「ラビリンスワームか……ありえない話じゃないのがのう」


「ほとんどどうしようもないのです」


「そうじゃよなぁ。……ひとまず、ワシらのリスナーには、見慣れないなにかがあったらワシらに連絡するように言っておくかの。なにもしないよりは対策立てやすいじゃろ」


「了解なのです!」

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