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21話

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21話


:我々はなにを見せられているんだ

:こんなん対戦やない、虐殺や

:酷すぎる

:ワイ4000時間プレイヤー、怖くて震える

:ねえ、やめてあげよ?


キーボードとマウスを操作するレイン・エルビアが、スナイパーライフルを持って戦場を駆けている。

行先には、敵の亡骸のみが残っている……


「ヒットなのです。ヒットなのです。ヒットなのです」


「んーーむ、ゲームの事は全くわからんが、とてつもなく気持ちいいプレイなのはわかるのじゃ」


:ホントにスナイパー?

:近中遠ほぼ全部ヘッショだが

:これは通報されても仕方ないレベル

:これ敵にいたらチーター疑うわそりゃ


「うーん、お相手の指揮がうまうますぎて、キルはとれても拠点はとれないのです!楽しくなってきやがった、なのです!」


:バーサーカーで草

:実質1vs64みたいなもん

:いや自軍も普通に普通の強さなんだろうけどね、レインさんとのスコア差がかわいそう

:エルフ補正とかあんのか


「ものすごく上手いのはわかったのじゃ。……ワシも遊んでみたいのじゃ」


「やみちゃんも!この次の試合は遊んでもらうのですよ!ひとまずかるーく教えてあげるのです」


「うむ、頼むぞ」


:落差で風邪引く準備はできた

:化け物のあとに赤ちゃん見るのか

:大魔王様が遊ぶなら俺もはじめるか レインさんとは当たりたくないが


「スナイパーはですね、弾道降下と的の移動速度をしっかり見定めれば、絶対当たるのです。それになんと言っても、音がすきなのですよ!」


「ふむ、一撃で倒せておるのはかっこよかったのお。他にも種類があるんじゃろ?色々触ってみたいの」


「うーん、やみちゃんには……ショットガンも合いそうですし、SMGもよさそうなのです。反射神経と動体視力がとんでもないから、近距離がおすすめなのです!」


「では、両方軽く触ってみるかの。どれ、Wで前に……左クリックで射撃……?右クリックで覗き込み。弾の拡散が減るんじゃな?ふむふむ……よし、わかった」


「じゃ、やってみるのです!モードはデスマッチモードにしたのです」


「マップが狭いんじゃな?交戦回数が増える、と……楽しそうじゃな」


試合がはじまり、よちよちFPSをはじめた大魔王様。大魔王様といえば、ドジっ子、うっかり、魔法使い、などが主なイメージだとは思うのだが、実は視力やら反射神経やらがものすごく良いのだ。FPSに向いている、と言える。


「うお、びっくりしたのじゃ。角から急に飛び出してくるんじゃのぉ」


「それはクリアリングって言って、視点操作で警戒しつつ進むのです」


「クリアリング、なるほどのお。……こういうことか」


「そんな感じなのです!」


:びっくりしたとか言いながらSGでしっかりワンパン当てていく大魔王様

:結局人外の化け物だったわ

:え、反射はやすぎへん?

:AIM綺麗すぎて草

:キャラコンに比べて視点操作が化け物すぎるwww


「んむ、えふぴーえす、楽しいのじゃ!」

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