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2話

よろしくおねがいします。

2話


「やはり夏はアイスじゃな!あとは新作の唐揚げとポテチ、いちごミルクにコーラもヨシじゃ!帰るぞ〜!」


彼女の名は「闇」

この世界では無い、別の世界での大魔王様だ。

大魔王、それは神の領域に踏み込んだ魔族の事。魔族を統べる魔王と違い、その実力のみをもって称される魔族最強の称号である。


ではなぜ彼女はこの、現代日本のコンビニから出てきたのか?


「はぁ〜暑さにも限度があった魔界が恋しい!勇者が憎いわ!なんじゃ魔族特攻って!ワシがおめおめと逃げる羽目になったんじゃ、雑魚神どもも一枚噛んどるんじゃろうて!はぁ〜……暑い。今年も夏じゃなぁ」


そう、この大魔王様。

逃げてきたのである。


むかしむかし、ある魔界に、ひとりの大魔王様がおりました。

彼女はひたすらに魔導を追求し、その実力をもって皆に畏れ敬われて平和に暮らしておりました。

しかし魔族には天敵がおります。勇者です。

普通の勇者であれば、魔王はともかく、大魔王様の足元にも及ばない非力なものです。そもそも大魔王たちは大抵が引きこもりがちの研究鍛錬狂いなので人間との争いには関わっておりません。

しかし今回の勇者は、あろう事か魔族特攻というバランスブレイカーな加護をうけておりました。

それをみた大魔王様はびっくり仰天。みた、ってのは見える距離に居たって事なのですから、互いに間合いの中です。なにがあったのやら。

光線のようにせまる勇者。その顔は「魔族死すべし」一色です。恐ろしい。どっちが魔の者かわかりません。

必死こいて転移魔法を組み立て、ギリギリで発動。しかし勇者の斬撃が掠り、魔法術式が破損、暴発。大魔王様の魔力の強さも相まって、大暴走したのち、別の世界の、地球の、日本に放り出された、というわけです。


「まぁよいか、家に帰れば快適じゃて……帰ったら配信じゃな〜」


大魔王様、こっちの暮らしも数年目。

最近、配信業をはじめたようです。

高評価や、SNSへの共有など、よろしくおねがいします!

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