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19話

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19話


「たのも〜なのです!」


「来よった。なんぞ荷物が多いのお?」


場所は寧宅、玄関。

本日は人……エルフを呼び、家で料理配信の予定だ。

彼女はレイン・エルビア、ハイエルフ。大魔王様と同じように日本に飛ばされたおっちょこちょいな魔法使いだ。


「今日はですね、レインも配信機材を持ってきたのです!ほら、ゲームが見たいって言ってたですから」


「ああ、そうじゃった!なんじゃ、えふぴーえすとやらを見たいんじゃ。ワシはこっちきてから1度もゲームとやらに触れてこなかったからの、楽しみにしておるぞ」


大魔王様は日本に来てから、とにかく食うか散歩するかしかしていない。我々日本人にはなんでもないような風景や食材でも、異世界人にとっては数年経ってもおもいがけず未知に遭遇できるので、とても良い体験になるのだ。

だからといって、調味料ドバドバはしないのだが。


「ま、配信は昼飯を食うてからじゃな。肉があるが、何が食いたいかの?」


「んー、おまかせなのです!しいていえば濃いもの、です!」


「濃いもの、じゃな。わかっておったけども」


昨日買った肉は、豚肉と牛肉。豚肉は角煮にするので置いておきたい、なので今日は牛肉を使う。


牛ステーキ肉に適当なスパイスと塩を揉みこんでミディアムレアで焼き上げ、適当に細かくスライスする。

バゲットを横半分に切って軽く炙り、中にバターを塗る。

バゲットの中にスライスしたステーキ肉を挟み込み、チリソース、チーズソースをかける。

溶けるチーズを具が見えないように被せかけ、バーナーで軽く炙り蓋にする。

表面のチーズに軽く黒胡椒をかけ、完成。


「ほれ、お手軽ステーキチーズジャンクサンドじゃ」


「ふおお、美味しそうなのです!昼からすっごいジャンクなのです!」


「んんむ…………濃いのお!濃い!スパイスもんのすごい揉みこんだからの、肉の味がもうジャンクじゃ」


「濃い肉の味と、濃いチーズの味が口の中で大暴れなのです!チリソースと黒胡椒のアクセントも刺激的でとーーっても楽しいのですよ!」


「……正直半分でよいわ。残りはレイン、食べるがよい」


「わー!やみちゃんありがとなのです!んまんま」


「ワシより歳上のくせに、ワシより何倍も若いのお……」

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