第52話 戦争開始
俺達は頭領達が居る所へ向かった。
「ギルファ。道のりはどれぐらいだ?」
「……今一度地形を振り返りましょう……」
そしたらギルファが地図を見せてきた。
地上 管理室
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1F 牢屋
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2F 教室
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3F 教室
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4F 教室
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5F 商店街
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6F 住居
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7F 住居
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8F 管理棟
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9F 管理棟
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10F 王の間
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「……こんな感じですかね」
へ〜王の間か……大層な名前付けてんな。
「今俺達が居るのは7Fの住居か……」
「はい、そうです。それから8F、9Fを経て、頭領が居る王の間に到着します」
「そうか……それにしても、人が少なくないか?」
ここは住居区だろ?なんでこんなに人気が無いんだ?
「……不自然ですね」
「取り敢えず、進むか!」
アイツらを血祭りにしてやる。
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8F……
「…………一応、アイツのおかげで予想はしていたけどよ……これはあまりにも多すぎじゃないか?」
俺の目の前には…………2000を超える人が集まっていた。
「……レオン様、これは流石に引いたほうが良いと思います」
「ハッハー!お前がレオンか?十傑でもないお前がこんな大群を引き連れてどこへ行こうっていうんだ?」
「そんなン決まってるだろ?……戦争だよ!」
「ハハッ!お前は馬鹿か?お前何かが頭領を倒せるわけねぇだろ!特別にこの十傑、6番の、サムロ様がお相手をしてやる!」
ほう、十傑の六番目か……中々強いな。
「でもなお前……邪魔だよ」
死んどけカス。
「爆炎豪槍!」
俺は相手に最大火力で放った。
「ギェェェェェ!!!」
「……強い」
「オイ、何突っ立ってんだよ、お前ら。敵を全員、ぶちのめせ!」
「「「「「うをおおおおおぉぉぉぉぉ」」」」」」
そして俺達の戦争が始まった。
「……ギルファ、移動しながら話すぞ」
「はい」
「それじゃあ、作戦変更だ。ギルファ」
「……分かりました。それより、さっきの魔法。どうやって出したのですか?昨日まではあんな魔法、出せなかったですよね」
「……今は言えない。どこで敵が聞いてるか分からないからな」
せめてこの戦いが終わったらな。
「……分かりました。……作戦変更とは?」
「今ので十傑の程度が分かった……今からギルファが1番と戦ってもらう」
「――――――ッ!!?……前にも言いましたが、1番のステータスは3万を超えいている物もあるのですよ?」
「大丈夫だ。お前とルークで戦ってもらうからな」
「……三番のお相手は?」
そんなん……
「俺に決まってるだろ?」
「―――――ッ!!?……分かりました」
「随分物わかりがよくなったな」
「レオン様は何も計画も無く事を起こす人では無い分かりましたから」
「………」
……ヤバい、計画なんて一個もない。ワンチャン、爺さんの配下達に任せれば良いかなって思ったりしちゃった。
…………いや、それでよくね?
10、9、5を俺が相手して、
3番を爺さんの配下の十傑。
そして、1番をギルファとルークに、
最後は俺が頭領。
「おし!完璧な作戦だな!」
「……声が漏れていますよ…………」
「は!しまった!」
聞こえいたか!
「レオン様、アイツの相手は……いや、やっぱりなにもないです」
……野暮な事を聞くなよ……アイツは俺が殺すんだから。
「それじゃあギルファ、進軍と――――――ッ!!」
「お!アイツ俺のかまいたちを避けた!……ガキ、中々やるねぇ〜」
「チッ、もう出会ったか。ギルファ、解説」
「……右の金髪の華奢な女が10番のジダ。真ん中の10歳ぐらいのガキが9番オマル。そして、レオン様にかまいたちを放とうとしたのが5番ケル」
「……ギルファじゃねぇか……お前、裏切ったのか?」
「……元々お前達の仲間だったわけではない。お前らに無理やり8番にされただけだ」
「そんな事はどうでもいい!裏切り者にはバツをおおぉぉ!!」
「……レオン様、アイツは私が倒してもいいですか?」
「おお、良いぞ。……それじゃあ俺の相手は…………ガキと女か」
「私を女と侮ってたら痛い目見るよ?」
「オイ、クソガキ。今、俺の事をガキって言ったな?ぶっ殺してやる!」
「お前ら……一々五月蝿い!身体強化、発動!」
お前らなんか、身体強化だけで充分だ!
「フッ。お前、全然遅いじゃないか!…………クッ、何故当たらない!?」
「それはお前の力の使い方が良くないからじゃないかなっ!」
死んどけゴミ!
「斬鉄」
「グハアアアァァァ!!」
「嘘……九番がこんなにも簡単に…………坊や、私の体、好きに使ってみないかい?」
「そうか……好きに使って良いのか…………じゃあ、三番と一番の居場所を吐け」
「分かったわよ。三番は突き当りを右へまっすぐ行って、正面の部屋に入ったら居るわよ。一番は階段の近くで待ちわびてるのじゃなのかしら?さぁ、言ったわよ」
「そうか。死ね」
「グハッ!!」
馬鹿だな。俺がお前達を生かすわけねぇだろ?
「お前ら、聞いたか?頭領の配下達は突き当りを右へまっすぐ言って、正面の部屋に入れ。俺とギルファは階段を目指す………ギルファ、終わったか?」
「即脚風剣!」
「グフッ…………」
「……終わりました。レオン様」
「そうか。じゃあ階段まで行くぞ」
「はい」
……一番の奴はどんな面してんのかな?
ーーーーー
「……近づいたか?」
少しだが、階段の方に気配がする。それもとてつもない。
「……はい。さっきから一番の気配を感じます……この感じ……気配をわざと消していませんね」
「そうか……」
やっぱりギルファの方が暗殺者としてのレベルは上か……
「この突き当りを曲がったら……―――――ッ!!」
でかい!
「……お前がレオンか?随分弱っちいな…………ステータスは準2級ぐらいか?」
「やはりそうか……でも、俺はお前と戦わないぜ?」
「なに?ギルファだけでは相手にならんぞ?」
「大丈夫、置いて行くのはコイツさ……召喚!ルーク」
「ヨビマシタカ?レオンサマ」
「……ほう、強いな」
「そういうことで……じゃあな。俺は先を急ぐんでね」
待ってろ!頭領!
俺がそんな事を思っている矢先であった。
「こんにちは。レオン」
「――――――ッ!!」
お前は……お前は!
俺の頭に、ギルファが言っていた言葉が蘇る。
『ザムエル様を殺害した犯人が分かりました。犯人は………………ジャックスです』
「ジャックスウウゥゥゥゥゥ!!」
「何だい?レオン?」
ジャックスが不敵に笑った……




